5月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:7940ページ
ナイス数:472ナイス



御堂筋殺人事件 (講談社文庫)御堂筋殺人事件 (講談社文庫)
なんだか無性に浅見光彦氏が読みたくなって…。シリーズはとても好きと言うわけではないのですがなぜか読んでいて安心感があるのでたまに手に取ります。解説で、あらすじとかプロットとか立てずに光彦の捜査と同時進行でストーリーが創出されていく事が多いとあったのには驚きました。つまり捜査が行き詰っている時は作家さんも行き詰っているとか。これは読み手が先を想像できなくても仕方ない、と思えます。何も考えずにドラマを見てるようにミステリを読みたいときがあるのでそんな時私には最適です。
読了日:05月30日 著者:内田 康夫
死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)
読んでいる間中、教師が最低すぎてものすごく気分が悪かったです。ですが昔と違って、今はこんな教師が普通にいるような気さえします。マサオとアオ。アオがいて、マサオが強くて一応はラストで救いがあったということなのかもしれませんが普通はアオはいないのです。アオがいたマサオでもあんな解決しか見られなかったことを思うと現実ではどうなるのか想像すら恐ろしいです。その後のクラスメートの態度も…現代っ子ってみんなこうですか?教師とは別の意味で怖いですね。一気に読んでしまったけれどちょっと再読はしたくないです。
読了日:05月29日 著者:乙一
新参者新参者
麒麟の翼で彼に出会い、赤い指ですっかり魅せられ、その後は発行順に読んでここまで来ました。赤い指までの彼とは服装も違うし雰囲気も柔らかくなっているのがわかります。短編仕立てのストーリー一つ一つは小さな謎を解くだけの大きな事件の裏側の一部なのですが、一貫して家族愛を描き出してひとつ読むたびに優しい気持ちになれるのが嬉しいです。ちょっとテイストが変わってくる後半は余韻をかみしめる時間も惜しく次々と読んでしまいました。このスポットの当て方や構成はすごく好きです。東野作品の中でもお気に入りの一冊になりそうです。
読了日:05月29日 著者:東野 圭吾
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)
上巻でののんびりとこんなに必要なのかと思うほどされていた人物描写が、後半になって一気に生きてきました。「恐ろしく頭のいい」という表現にピンと来て、さらに私にもたくさんの優しい嘘がわかりはじめると、その後は一気に読み進めるしかありませんでした。一気にくるどんでん返しもいいけれどこのように納得がいく形で伏線がゆっくりひとつひとつ回収されていくのもいいですね。後半の読み手の心を揺さぶる構成の上手いこと!ラストの彼の一言まで完敗です。後味のよさも見事ですね。またゆっくり再読します。
読了日:05月27日 著者:辻村 深月
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
登場人物がとても多いのですが、一人一人が視点も変えながら丁寧に描写されていることで名前だけではないきちんと人格のある人間としてすっと入ってきます。人物を描写するエピソードも上手いと思います。それぞれ別のエピソードに思えることが、きっと上手く繋がっていく伏線なのだろうな、とは思うのですが今の時点ではそれがどうつながっていくのか全く見えないのでさらっと読み飛ばしてしまった中に大事なところがなかったか少し不安があります。読み返したい衝動に駆られますが、とにかく続きが気になるので下巻に進みます。
読了日:05月26日 著者:辻村 深月
11 eleven11 eleven
これは本当に手に取ってよかったです!でも、これってものすごく人を選ぶお話だと思うのです。私には合わなかった、と言う人がもっといても不思議ではないと思います。私はひとつひとつ余韻をかみしめて読み返したりしながら一冊を堪能しました。11本すべてがみんな違う顔をしているのが素晴らしい。本当に没頭して読んでいました。好みでいったら「琥珀みがき」が一番。「微笑面・改」「追ってくる少年」「テルミン嬢」「土の枕」これらも何度か読み返しました。津原さんの他の本も読んでみたいのですが、さて、次は何を手に取ればいいでしょう…
読了日:05月23日 著者:津原 泰水
犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)
短編集で読みやすいですが、それぞれの事件の加害者側に立ってしまった人の心情がすごく伝わってきて、一つ一つじっくり読みました。その中でも心に残ったものの一つが「小さな故意の物語」。あの少女が突然感じた思いはすごくわかります。それだけに読み手としてもすごく痛いです。東野さんって男性なのに女性の気持ちがどうしてこんなにわかるんでしょうか。「踊り子」のどうしようもない後味の悪さも印象深く、きっと忘れないと思います。
読了日:05月20日 著者:東野 圭吾
火車 (新潮文庫)火車 (新潮文庫)
カードで買い物をする。割賦で払う。今なら普通に多くの人がやっているのではないかと思います。カードに不安は持っていますが、それは主にカードが悪用されることを思っての事。ページをめくるたびに、少しずつ少しずつわかっていく真実に別の恐怖を感じずにはいられませんでした。大変読みごたえがあり、余韻も楽しめる本でした。今後彼女はどうなるのか。それだけのことをしでかしてしまったのは事実ですが、全てが崩壊した彼女の精神的な苦痛を思うと居たたまれないです。発行時と比べて、社会は多少なりとも優しく変わっているでしょうか。
読了日:05月19日 著者:宮部 みゆき
死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)
次から次へと降ってくる罠とすべてが繋がっていく畳み掛けるような展開に途中からすっかり夢中になり、ラストまで一気に読んでしまいました。あのコメディのようなラストも嫌いじゃないしなんだか悔しい気がしますが面白かったです。実際はこんなにたくさん罠をかけて事故死を装おうとしたら物証がありすぎてすぐに足がつくでしょうね。読後に超再現ミステリーを見ましたが、数々のエピソードを潔くバッサリ切り捨ててありました。テンポの良さはあれではわからないのですが、あれで興味を持って本を手に取ってもらえればそれでいいのかな。
読了日:05月17日 著者:七尾 与史
カラット探偵事務所の事件簿 1 (PHP文芸文庫)カラット探偵事務所の事件簿 1 (PHP文芸文庫)
乾さんの書いたものにしては、作者が数学者らしいと思える部分はあるけれど普通に探偵ものだよな、などと言う印象を持ちながら楽しく読み進めました。この探偵、好きです。いくつかはオマージュされたと思われる元の作品を思い浮かべることができましたのでもしかしたら全部のFileがそうなんでしょうか。乾さんの本を読んでいるとわかっていたのにオチには驚いてしまいました。5話目に突然Fileが飛んだのはそういうことでしたか!ラストの一行が可愛いです。
読了日:05月15日 著者:乾 くるみ
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)
加害者あるいは加害者の傍にいる人物の視点での短編集でした。それぞれが必要な嘘をつく。加害者の事情はわかるのですがどれも共感できません。そういった意味ではあまり読んでいて楽しいという感じはしなかったです。そんな中で「狂った計算」は上手いですね。ラストにビックリです。「友の助言」は、ベッドの上の彼が嘘をつく気持ちも、ラストの一言も重いです。殺人事件ではないけれどこの話が一番悲しかったですね。加賀はおそらく一番触れられたくない部分にズカズカと入っていきましたがそんな加賀の人間らしさは嫌いじゃないです。
読了日:05月14日 著者:東野 圭吾
私が彼を殺した (講談社文庫)私が彼を殺した (講談社文庫)
今回も最後の加賀の一言でようやく犯人を推理できました。謎解きに専念できずに終始気になっていたのが美和子です。なぜあんな男にあんなに…と思っていたのがラストにようやく謎が解けました。確かに兄弟揃ってそうでした。実は犯人よりもこれがわかってほっとしたところがあります。袋とじを開いて納得しながら整理していたら気になったことが…加賀には誰のものか調べる以前にあるはずのものがなくて犯人がわかったのではないでしょうか。楽しみましたが、やっぱりもっと先まで読みたい思いは前回と変わりません。
読了日:05月12日 著者:東野 圭吾
オーディンの鴉オーディンの鴉
これが未来の事だったりファンタジーの世界であったりするのではないことには戦慄を覚えます。SNSやページ閲覧履歴はもちろん、ネットショッピング、Suicaでの移動、携帯やカードの使用、さらには防犯カメラまで。私たちは個人情報をダダ漏れにしていることを忘れてはならないことを再認識しました。ですがフィクションとしてはとっても面白かったです。最後の対決場面での展開に喝采したくなりました。彼がいなかったら逆転はありえなかった。現実にやろうと思えば同じことができるだろうと思えるのが、さらに怖かったりもします。
読了日:05月11日 著者:福田 和代
悪意 (講談社文庫)悪意 (講談社文庫)
手記の形で始まるので全部が本当ではないのだろう、とちゃんと構えて読んでいたのにもかかわらず加賀と同じところにどっぷりはまっていました。そこが覆されたとき、今まで見ていた景色が一瞬で全く変わってしまい、びっくりしました。やられた、と思うよりも先に、今度はこの動機がすごく恐ろしかったです。教師時代の加賀の敗北と重なってやりきれなさも残ります。悪意。読み終わってみると題名までが怖いです。
読了日:05月10日 著者:東野 圭吾
どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
本当に読者が犯人探しを楽しむための本でした。一応最後の康正が加賀に頼んだことの一連のやり取りで糸口はつかめ、しばらく考えたらようやく背理法でわかりましたが、その犯人捜しを楽しむことに徹するために削ぎ落としたと思われる心理描写の部分が物足りず、もう一人が犯人のほうが心理的に納得しやすいのに、などと考えてしまいました。加賀が切れモノであることは描写されますが加賀の活躍も見たかったし、犯人がわかった後のエピローグも読みたい私としては、これはこれでいいとは思うのですが、やっぱり寂しく思います。
読了日:05月10日 著者:東野 圭吾
春から夏、やがて冬春から夏、やがて冬
葉桜と比べて~という話を何度か聞いていたのですが、私は葉桜とは違う種類じゃないかな、と言う印象でした。なんて救いのない…一応これで平田は満足なのでしょうか。いざ感想を書こうと思うと、なんだかいろいろなところに違和感が…。(以下中身に触れてます。)姪の話とか、メールが長すぎとか、コインロッカーの現金とか、結局犯人はだれだったのかとか。読み手にお任せなのか自分が理解できなかったのか、もう一度読んですっきりさせたいけれど彼らの気持ちをまたなぞらなくてはいけないと思うと、すぐには読みたくないですね。またいずれ。
読了日:05月09日 著者:歌野 晶午
あなたの本あなたの本
短編集。姫川シリーズしか読んでいなかったので新鮮でした。前半の後味のかなーり苦い数編も、なんだかほんわり暖かい後半の数編もどちらも私は好きです。あなたの本…私は絶対読みます。そして自分にとって都合の悪いものだったら変えてやる。…って実際は私がすでに結婚して子供もいる親だからそう思うんだと思います。これからいろんな未来を選び取れる若い人は読むべきじゃない気もするし。まあ私は自分がもっと若かったとしても読んじゃう気がしますが・・・「交番勤務の宇宙人」は読者サービスですね。楽しかったです。
読了日:05月08日 著者:誉田 哲也
封印再度 (講談社文庫)封印再度 (講談社文庫)
なんだかいろいろな面ですっごく楽しく読みました。まず犀川先生と萌絵の展開。私は最初諏訪野の独断かと思いました。でもそれで犀川先生のあんな行動が見れるなんて。届けを出すことになった叔母さんがまた素敵!香山家の因縁の歴史も読みごたえありました。鍵を鮮やかに解かれたのには唖然。犀川先生、というか工学部ってすごい。アレ、机上じゃなくて実際に作れるなら作ってほしいなあ。そして今回も読み終わってタイトルに唸りました。封印再度。Who inside。
読了日:05月07日 著者:森 博嗣
詩的私的ジャック (講談社文庫)詩的私的ジャック (講談社文庫)
犀川先生と萌絵の会話が好きです。「甘えてる」の一言はちょっと痛かったですが。萌絵が密室を解くところ、犀川先生が又聞きだけで本質に迫ってしまうところ、十分に楽しみました。あらためて言うのもなんですが国枝助手、好きです。いかにして密室が作られたかではなく、なぜ密室なのか、なぜ~なのか、なぜ~なのか。犯人の動機なんか、どうでもよくって。切り口の違いが楽しい。夢中になって読み終わったら解説が秀逸で。自分の頭の中にあっても言葉にできなかったことを全部文章にしてくれていました。
読了日:05月06日 著者:森 博嗣
卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)
タイトルに惹かれて手に取りました。読み始めてお料理メインどころか主人公が大変な偏食でびっくり。すれ違いで離縁寸前の夫婦がどう変わっていくかをお料理を絡めてうまくまとめてありましたが、ラストの舅の件が私には辛くて…こんな風にならなければ落ち着けなかったのかしら。それまでの舅とのやり取りがとてもほのぼのとよかっただけに、私には幸せなラストにはとても思えませんでした。評判が良かったので期待しすぎたのかもしれません。残念です。
読了日:05月03日 著者:宇江佐 真理
眠りの森 (講談社文庫)眠りの森 (講談社文庫)
前作「卒業」での加賀さんと比べると人間に厚みも出ている気はしますが赤い指や麒麟の翼を思うとまだまだ若いですね。のちの加賀さんには見られないだろう行動などがあり楽しく読めました。事件や背景などはところどころでこの人物がキーなんだろうな、とかこれが後々出てくるんだろうな、くらいはミステリー読みとして想像できるのですが、このシリーズでは謎解きよりもじっくり人間ドラマとして浸れるのが好きです。後味は決して良いわけではないのですが今後の彼がどう成長していくか先がますます楽しみになりました。
読了日:05月02日 著者:東野 圭吾
餓鬼岳の殺意 (光文社文庫)餓鬼岳の殺意 (光文社文庫)
図書館で何気なく手に取った本でしたが、山岳ミステリというジャンルだそうで、山に関してはコミック「岳」程度の知識しかない私でも楽しめました。山というものが一種のクローズド・サークルのような感じで、冬山だと足跡とか…本格ではなくても馴染みやすかったのかもしれません。釣部渓三郎シリーズだそうで、彼の人間臭さもなんだか好もしいです。機会があったらシリーズの別の本も読んでみたいと思います。
読了日:05月01日 著者:太田 蘭三

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