8月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:7795ページ
ナイス数:634ナイス

スイス時計の謎 (講談社文庫)スイス時計の謎 (講談社文庫)
4本ともがとてもストレートな本格物で大変楽しめました。特に表題作はロジックで追い詰めていく過程に久々にワクワクドキドキする感覚を味わいました。解説を読んでいて、尋問や条件出しのシーンが退屈だと感じられる方がいると知ってビックリ。探偵と一緒になって考えていく過程が楽しいのに!もちろん一緒に解決にたどり着くことなんてほとんどありませんが。偽美少女アリスには笑ってしまいましたが、過去にも一つの解決を見たようでそれは本当に良かったです。
読了日:08月31日 著者:有栖川 有栖
天地明察(2) (アフタヌーンKC)天地明察(2) (アフタヌーンKC)
碁の場面は原作より細かいかもしれません。私は詳しくないのでわかりませんが、それでも楽しめました。算術も無術であること、春海がなぜそれに陥ったかがとてもわかりやすかったです。また村瀬がいい男♪すっごい好みです。爺たちもいい味を出してます。原作を読んでるときは私の頭の中の彼らはもう少し若かったけれど。それにしても原作者自筆4コマ漫画には参りました。ちゃんと槇さんのキャラになってるんですもの。4コマのオチもさすが。眼福でした。
読了日:08月30日 著者:槇 えびし
天地明察(1) (アフタヌーンKC)天地明察(1) (アフタヌーンKC)
原作に感動してこちらも。なんと大好きな槇えびしさんでした。相変わらず美しい絵を描かれます。道策の容姿が自分で想像していたのよりかなり幼かったこと以外は想像以上、本当に漫画化の上手さに感激。春海の表情が素敵!と思っていたら原作者の天地明察な一言があったとのことで納得です。本格的に話が動き出す次巻以降が楽しみです。
読了日:08月30日 著者:槇 えびし
天地明察天地明察
なぜもっと早く読まなかったのかと猛烈に後悔しました。それほど面白かった。最初は絵馬の前で、算額の前で計算以外何も見えなくなる春海に数学者だけを見ていましたが、全くそうではなく、碁に関しても天文に関してもまして人間関係までもしっかりとこなす春海に感嘆しました。「頼みましたよ」「頼まれました」若くして才能を見出されたがために先輩たちの思いと期待をいくつもいくつも背負わなければならない宿命。どれだけ泥沼に沈まされようとも這い上がるきっかけを与えてくれた周りの人々。素敵な本に出会えました。
読了日:08月28日 著者:冲方 丁
頭のうちどころが悪かった熊の話頭のうちどころが悪かった熊の話
お気に入りさんの感想で興味をひかれ読んでみました。とても楽しめました!思えば声が枯れるほど絵本を読み聞かせしていた頃は遠くに過ぎ、娘はすでに児童書を卒業して私と同じ本を読んでいます。童話に触れたの自体が久しぶりかもしれません。童話って奥の深いものだったのを思い出しました。この本には少々ブラックなオチがあるところがまたいいですね。こそっと前の話の登場人物が出てくるのも。大事にしたい本です。成長した娘にも読ませたくてそっと机に置きました。
読了日:08月27日 著者:安東 みきえ
きのう何食べた?(6) (モーニング KC)きのう何食べた?(6) (モーニング KC)
シロさん、すっかりトゲが取れてきましたね。商店街への買いものにケンジを誘ったのにはびっくりしましたがそれができるようになったのは本当に幸せ。青空の下のお弁当がきっと彼の殻をまた溶かしてくれたんでしょう。ヒゲのジルベールは今回もいい味出してました。キャラ弁にも、あっという間に大事なところに突っ込んでくる遠慮のなさも。三次元の冴羽獠にはびっくり。お料理は相変わらずすぐにスーパーに買い出しに行きたくなります。次巻「紅茶のアイス」も気になります!
読了日:08月26日 著者:よしなが ふみ
夢違夢違
読み始めはそんなことしたら脳に負担がかかりそうだなーなどと思いながら仕組みを知りたくて熱中し、その後は何が起こっているのか気になって一気に…これだけの本を二晩で読んでしまいました。面白かったしラストも私的には結構気に入って満足して読み終わったのですが、なんとなくぺらぺらと前の方をめくっていて・・・美里さんの存在を思い出し、ラストがなんだか微妙に。この設定必要だったかな。なかった方が後味がいい気がするんですが。
読了日:08月26日 著者:恩田 陸
短篇五芒星短篇五芒星
気になってはいたものの機会がなく、初舞城さんです。不思議な世界観ですがあっという間に取り込まれ、あれよあれよと言う間にラストまで。この独特の味、ちょっと不安定な感じで好きです。ラストの余韻が特に。もっと読みたいと思わされたりいいところで切ったなと感心したり。また本というのは話ごとにフォントの指定もできるものなんだと改めて気づかされ、こんなに変わるものなのだと驚かされました。好みでいったらアユとバーベルが好きです。長編やミステリも他の味を楽しませてくれそうで、是非読んでみたいと思いました。
読了日:08月23日 著者:舞城 王太郎
禁断のパンダ 下 (宝島社文庫 C た 4-2)禁断のパンダ 下 (宝島社文庫 C た 4-2)
いや、想像はしました。輸入云々の話が出てきたあたりから実際はおそらく…じゃないのかな、と。最後の二人の共通点にも思い当たっていたし。でも実際にその描写は読んでいてうわあ、でした。全ての根源の人物もまあ想像がつきますし例の一点を除いてはすごくインパクトのある話と言うわけではありませんが、デビュー作であることを思うとすごくしっかりと話がまとまっていて読みやすかったと思います。続編があるようですしそれも含め是非この作家さんの他の本も読んでみたいと思いました。
読了日:08月22日 著者:拓未 司
みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)
美味しそうなお料理の美しい写真に目を楽しませてもらうのはもちろんですが、それぞれに添えられた登場人物の一言が心憎い演出です。あっという間にそのシーンに自分が立ち戻るのがわかります。つる家が思ったより大きかったのにびっくりし、表紙絵の版画を慌ててすべて見直し、小さいころの野江ちゃんの芯の強さに改めて触れ…。お料理以外にも十分堪能させてもらえる一冊でした。
読了日:08月19日 著者:高田 郁
夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))
小松原の男らしさにはやられましたが、澪はそこまでの覚悟はできていなかったのでしょうね。彼女が完璧な人間ではなく、失敗したり奢ったりもしながら周りに助けられてまっすぐに道を進んで行くところがこの物語の魅力でもありますが、料理人として腕をふるえない今回の代償は痛かった。そしてラスト。これで彼女はまた一回り成長していくんでしょうが、これはないよ(泣)。でも絶対に次はこれ以上悪くはならない、と思って次巻を待つことにします。
読了日:08月19日 著者:高田 郁
禁断のパンダ 上 (宝島社文庫 C た 4-1)禁断のパンダ 上 (宝島社文庫 C た 4-1)
事件はまだ入り口、物語もこれから。あまり何度も視点が変わるのは好きではないのですが、これは視点の変化が読みやすいですね。シェフでありいろんな飲食店に勤務していただけあって料理の描写は唾をのみます。どうなっていくのか楽しみに下巻に進みます。
読了日:08月19日 著者:拓未 司
心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)
澪の心に寄り添って読んでしまったせいか、美味しいはずのお料理の描写があまり心に残らなかったのが少し残念です。周りばかりがお膳立てをし、やきもきしているところでの小松原様の登場と一言は ついに!と思う反面、やりたいことひとつできないのでは絶対後悔するだろうな、と不安も多い。源斉先生の雨に打たれた後ろ姿に泣きそうにもなり、結局は選ぶのは澪でしかない、とつるやの従業員の一人にでもなったような気持ちでページをめくっていました。ラスト、心星はやはりそこですね。続きを読むのが楽しみでもあり怖くもあります。
読了日:08月18日 著者:高田 郁
ロードムービー (講談社文庫)ロードムービー (講談社文庫)
「冷たい校舎~」を読んだときに大事な読友さんが記憶の新しいうちに、とこれをお勧めしてくださいました。こんなにがっつりとリンクしているとは思わなかったのでびっくりしました。目を背けたくなる痛い部分は健在ですが、誰が誰なのか、というのを思い出しながら、小さな小物のリンクに暖かい気持ちになりながら、成長に喜びながら…読み進めるのは至福の時でした。記憶にはっきり残っているうちでよかった。お勧めしてくださって本当にありがとうございました。さらにもう一度「冷たい校舎~」を読み返して新しくつながりを探したくなりました。
読了日:08月17日 著者:辻村 深月
空中ブランコ (文春文庫)空中ブランコ (文春文庫)
生理的に嫌だった伊良部医師が私の中でちょっとうざい人レベルになってきました。どの患者さんの原因も簡単には解決できないものばかりですがそれぞれがラストにふっと優しい表情を見せてくれるところがほっとできて嬉しいです。伊良部医師が無理やり行う空中ブランコに野球に落書き…無理やり付き合わされる患者には同情しつつも患者に寄り添うという意味では正解なんでしょうね。今作ではふと患者にはそれと気づかれないようわざとやってる名医なんじゃ、と思っちゃいましたけどそんなわけないか。私も肩の力を抜いてゆっくり生きようと思います。
読了日:08月16日 著者:奥田 英朗
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
この作家さんの文章力はすごいですね。たくさんのミスリードにことごとくはまり、あれ?これ違うんじゃ?と思わされたところは全てが伏線。リアリティがないと言えばないので、ミステリ好きには賛否両論ありそうですが、私には無駄なものは何一つないようにさえ思えました。アルバトロスの結末がやけにあっさり…だった部分もわかってみればなるほどです。最後のどんでん返しに作者の意図通りにびっくりし、気付かなかったことに悔しさを覚えて、さらに読後感が爽快。題名にも納得のとても好みな本でした。
読了日:08月14日 著者:道尾 秀介
冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)
明らかになったことにはびっくりしましたが、確かに思い当たる伏線がたくさんありました。デビュー作だそうですが伏線を綺麗に拾い、2年後の彼らをエピローグに出すことで後味もよく(ケイの生き方が好きです)流石だと思います。ただ、今回はさすがに登場人物をもうちょっと絞れなかったのかなとは思いました。毎回のことですが、彼女の小説は私の痛い部分を突いて、あまり楽しくない面があります。それだけリアルに世界に浸ってしまっているということなんでしょうけれど。さらに今回は深月自身が全く好きになれなかったのが残念です。
読了日:08月09日 著者:辻村 深月
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
あれ?ホラー?と思えるほどですがしっかりミステリですね。この作家さんの登場人物の背景を嫌になるくらい丁寧に書く(伏線なんでしょうが)ところが苦手でもあるのですが、なぜかページをめくる手が止められず次々と章を読破して行っています。いろんな形で持っている心の闇を複雑な思いで読みつつ、こんなに優しい人ばかりでなぜ?と全く見えてこない部分が気になって仕方なくなっています。今まで読んできた辻村さんの本のように、すべてを拾って気持ちの良い読後になることを信じて下巻に進みます。
読了日:08月09日 著者:辻村 深月
イン・ザ・プール (文春文庫)イン・ザ・プール (文春文庫)
生理的にこんな医者は嫌です。ですが、こんなにめちゃくちゃやっていて本人も道楽以上の事は感じていなさそうでも名医と言っていいんでしょうね。精神的なことを自分で克服するという最もあるべき姿で患者本人が治るのですから。この本に登場する患者たちの症状は完全には笑い飛ばせないものばかりで、多少なりとも自分の中にもあるものだと思います。このシリーズがたくさんの方に読まれているのはそんなところにもある気がします。読後過去のピリピリしていた自分を振り返っているのに気づいて苦笑しました。
読了日:08月08日 著者:奥田 英朗
推定有罪推定有罪
この作者は脚本家なのですね。wowowでドラマ化されたのは知っていましたが見ていませんでした。ドラマで見たら本当に手に汗握る展開でラストも綺麗なんだろうと想像できますが、小説として文章でさらさらっと読んでしまうと、こんな風に冤罪は起こるのかとか誰も悪くないのにどうしてこうなった、というところが文章の読みやすさゆえなのか、あっさり通ってしまい印象が薄くなってしまった気がします。それでも推定有罪の怖さは十分感じました。11月にドラマがDVD BOXになるようなのでぜひ映像で見てみたいと思いました。
読了日:08月07日 著者:前川 洋一
テルマエ・ロマエ ~小説版~ (KCG文庫)テルマエ・ロマエ ~小説版~ (KCG文庫)
映画は見ていませんがコミックは既読です。うまくエピソードを抜粋しているなあと言う印象でした。ローマオタクだった彼女の設定が変わっていますがそれもまたよし。上戸彩さんがしっかり脳内で動き回っていました。ストーリーにはしっかり山もあってラストも納得できる終わり方でした。コミックの方には、今後どのような展開が待っているかますます楽しみになってきました。
読了日:08月07日 著者:伊豆平成
法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)
死刑囚パズルはしっかり謎解きを楽しめました。視点にちょっと疑問だったのですが最後に納得です。黒衣の家の後味の悪さはこの作家さんらしいですね。何とも言えないいたたまれなさが残りました。図書館シリーズは法月探偵のシリーズとは別シリーズになったかと思うほど雰囲気が違ってびっくりしました。私は法月警視と綸太郎との掛け合いが好きなので全く警視が出てこないのはちょっと残念。でもこれはこれでありなので違うものとして楽しみます。長編とはかなり違った雰囲気ですが短編もいいですね。
読了日:08月06日 著者:法月 綸太郎
ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)
探偵の傷が深く、読んでいて痛々しいです。こんなに後ろ向きでなくても、と思うほどですが彼は自分で乗り越えなければ彼女を救えない、と祈るような気持ちで読み進めました。しっかり読み応えがありました。この三作品は家族の話ですが、再読にあたって初めて読んだ時と現在とでは自分の家族構成や立場というものが全く違っていたので同じ物語でも受けた印象がかなり変わった気がします。以前はもう少しさらっと読んでいたような?綸太郎が復活しなくてはいけないので珍しく後味がよいのが嬉しいです。
読了日:08月01日 著者:法月 綸太郎

2012年8月の読書メーターまとめ詳細
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