2013年4月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6379ページ
ナイス数:715ナイス

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)感想
実は一度挫折しています。ものすごく読みにくくてすごく癖のある本を書かれる方だなと思っていました。今回この読メの登録数を見てもう一度挑戦してみようかなと思ったわけですが、今回はなぜか一章が終わるころにはこの独特の文体と世界に一気にのめりこみ、次々とページをめくって一気に読んでしまいました。独特のキャラが、世界がとても楽しかったです。コミックで読むのも楽しそう♪と思ったらちゃんとコミック化されてるんですね。しかもエピソードが増えて。機会があったら是非そちらも読んでみたいです。もちろん他の作品も読みます。
読了日:4月29日 著者:森見 登美彦
生存者ゼロ (『このミス』大賞シリーズ)生存者ゼロ (『このミス』大賞シリーズ)感想
ちょうど鳥インフルが海を越えて台湾に…というタイミングでこの本を手に取りましたのでパンデミックというものを改めて考えることになりました。「このミス」大賞受賞ということでしたが、ミステリと言うより後半はむしろパニックホラー。現実にないとは言い切れない展開に、刻々と迫りくる期限に、どんな結末を持ってくるのかとドキドキしながら短時間で一気に読んでしまいました。余分な設定や伏線回収不足と感じられわかりにくい部分はありますが、処女作と言うことを思うとよくできていると思います。ただ映像ではちょっと見たくないですね。
読了日:4月27日 著者:安生 正
真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 (ポプラ文庫)感想
サクサクと音を立てる焼きたてのクロワッサンが無性に食べたいです。今回もメインとなる弘基の元カノの話はかなり重いです。実は今回は読んでいて共感できずにイラッとしたりわざとらしいと思ってしまった部分がありました。でもストーリーが進むにつれ、誰もが少しずつ変わって前に進んでいっているのがわかるのが嬉しいです。誰にでも差し出せる傘を持つことは難しいけれど、必要な時にはきちんと傘を差しだせる人間でいたいと思います。それにしても、前作に続き変態班目氏がなんとも愛しい。彼がちゃんと幸せになるところを見届けなくては。
読了日:4月24日 著者:大沼 紀子
ななつのこものがたりななつのこものがたり感想
まずは「ななつのこ」を読んだ後すぐにこちらを読みました。ななつのこに出てきた絵本そのままなのかと思ったら、おかあさんが、絵本の主人公の名前とおなじ名前の息子に読み聞かせをしています。パズルのピースがはまったような足りないような感覚…。「魔法飛行」「スペース」と読んで行くうちにピースがするすると出てきました。三作読み終わった後の再読では一度目にはわからなかったいろいろなことが見えてきて、本当に幸せな気持ちになりました。絵本ならではの優しいイラストがとても素敵でした。
読了日:4月22日 著者:加納 朋子
スペース (創元推理文庫)スペース (創元推理文庫)感想
シリーズ三作目は、駒子は手紙を一束まとめて渡します。その手紙を元にした表題作と、それに繋がる二編目「バックスペース」。後半は裏話的な話なのかなと思いつつもこの運命的なお話にしっかりのめり込みとにかく幸せな気持ちになりました。こういうお話は本当に好きです。そして最後、今回も思いがけなくラストに綺麗に話が繋がります。ああ、やっぱり上手い。しばらく余韻に浸ってしまいました。
読了日:4月22日 著者:加納 朋子
魔法飛行 (創元推理文庫)魔法飛行 (創元推理文庫)感想
いつだって、どこだって謎はずっと近くにある。駒子シリーズの第二弾。駒子が手紙を書き、受け取り手が安楽椅子探偵となるのは前作同様。前作と違って作中作があるわけではないのですが、今度はそれぞれの話の後に謎の手紙が現れます。このあたりの構成は上手いと素直に感心します。やはり「魔法飛行」がいいですね。最後の章では思いがけずに繋がっていく部分があり、一気に読み進んでいくしかありませんでした。本当に日常のひとこまひとこまがすべて伏線です。こんなに優しい雰囲気なのにしっかり本格。有栖川さんの解説も楽しかったです。
読了日:4月22日 著者:加納 朋子
ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)感想
優しくて温かくて読み返したくなる本です。七つの連作短編が作中作をうまく使って日常の謎に挑んでいます。しかも謎を解くのは文通相手の絵本の作者さん。このつくりがとにかく上手い!と思わされます。一つ一つの話の中に、ドキッとしたりズキンと心にささるような一文が入っているのが印象的でした。最終的にすべてが繋がっていくところにも感動しました。続きが楽しみですが、まずは「ななつのこものがたり」を読もうと思います。
読了日:4月19日 著者:加納 朋子
悪い本 (怪談えほん1)悪い本 (怪談えほん1)感想
小さなお子様だと、さらっと読んでしまって怖いというイメージはないかもしれませんね。ある程度の経験を重ねてこの怖さがわかるのではないかと思うので、時を置いて何度か読み返しているうちに突然この話の怖さが分かったりするかもしれません。人の心の内側に焦点をあてるというストーリー運びは特に宮部さんらしいと思いました。最後の一文のインパクトはさすがです。また吉田尚令さんの挿絵のつけ方にも感動しました。絵本という媒体だからこそできたこの本を素直にすごいと思います。
読了日:4月17日 著者:宮部 みゆき
失踪トロピカル (徳間文庫)失踪トロピカル (徳間文庫)感想
死亡フラグのようなコミカルなテンポの良いミステリを思って読むとびっくりします。グロイと聞いていたので覚悟して読んだためかそれほど衝撃は受けませんでしたがそういうのが苦手な方はちょっとつらいかと思います。確かに「ノンストップスリラー」でした。次々と場面が変わっていくテンポの良さは健在ですがだからと言ってぐいぐい引っ張っていかれるような魅力は感じられず途中からは惰性でページをめくっていました。こういうのが好きな人もいるだろうしありだとは思いますが、七尾さんを初めて読むなら私はこれではなく他の作品を勧めます。
読了日:4月17日 著者:七尾 与史
真夜中のパン屋さん (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん (ポプラ文庫)感想
読メで話題の本でしたが、どうもラノベのイメージがあり買って長く積読になっていました。読み始めて思いがけず内容が重かったので驚きました。しかしながらその重たさを個性の強いキャラたちが軽くしてくれているのか、内容のわりにとても読みやすかったです。すごく感動するというところまではいきませんでしたが上手くストーリーとしてまとまっていると感じます。読みやすさとキャラで人気なのもわかる気がしました。なにより焼きたてのパンが食べたくなりますね。読みやすかったですし希美のその後も気になるので、続編も読もうと思っています。
読了日:4月15日 著者:大沼 紀子
麦酒の家の冒険 (講談社文庫)麦酒の家の冒険 (講談社文庫)感想
再読。現場には立ち会ったりするけれど基本安楽椅子探偵ものですね。学生時代に飲むことを目的に集まっていたことも思い出しやたらビールが飲みたくなります。今の学生はきっとこんなにビールばかり飲むことはないだろうとちょっと時代を感じたりもしました。相変わらずの論理の積み重ねから導き出される妄想は素晴らしく、楽しかったです。あとがきを読んで西澤さんがバイブルとしている「退職刑事」シリーズも「9マイル~」も読もうと思っていてまだ読んでいなかったことを思い出しました。近いうちに読んでみたいです。
読了日:4月15日 著者:西澤 保彦
彼女が死んだ夜 (角川文庫)彼女が死んだ夜 (角川文庫)感想
十数年ぶりの再読。突然、タックとタカチに会いたくなり掘り出しました。このシリーズは最初に上梓されたものが時系列をまたがった短編な上、版元がまたがっていて最初の時は時系列で読めていなかったので今回は時系列で読んでみようとこちらから。お酒を飲みながら妄想を重ねて実は現実に沿って謎が解けるこのシリーズはやはり好きですね。さてこの本に関しては、いろんな事情があるけどそれでもあんな人間とは知り合いになりたくないとつくづく…後味がとても苦いです。まあそれも含めての西澤さんの作品なのですけど。
読了日:4月14日 著者:西澤 保彦
([な]8-2)山手線探偵 2 (ポプラ文庫 日本文学)([な]8-2)山手線探偵 2 (ポプラ文庫 日本文学)感想
本宮さん!山手線で何してるの?とつい突っ込みたくなるようなちょこっと他の作品が顔を出すところが嬉しくなります。一作目では薄かった探偵とミキミキさんのキャラが今回ははっきりと伝わってきて、読中某シーンで思わず表紙絵を見返してしまったりと、軽いながらも楽しく読むことができました。謎としてはある程度想像ができるものではありますが、山手線周辺だけでバラバラに散っている情報や人物が無理なく綺麗に探偵の元に集まってくる所に作者の手腕を感じました。前作からの謎は今回もお預けでしたので続きを楽しみに待ちたいと思います。
読了日:4月12日 著者:七尾 与史
64(ロクヨン)64(ロクヨン)感想
640ページもありながら一気に読まされてしまう筆力はさすがだと思います。ストーリーもよくできていると思ったし面白かったのですが、どうにも私は前半から警察の体質というか内部事情について苛ついて仕方がありませんでした。主人公広報官の家族事情と重なるところ、彼が自分自身を表現できないところなど、警察小説によくある部分が好みと合わなかったことが最後まで残念でした。しかしながらこの本が本屋大賞で2位を取ったことがうなずける繊細なストーリーと魅力を持っていたことは確かです。これからも横山さんの本は読んで行きたいです。
読了日:4月11日 著者:横山 秀夫
オーデュボンの祈り (新潮文庫)オーデュボンの祈り (新潮文庫)感想
最初この世界観に入っていけるかちょっと心配したけれど、全く問題ありませんでした。優午が素敵。「理由になってない」と一刀両断の桜も。うっかりミステリであることを忘れてしまうほど登場人物たちの魅力に圧倒されて読みふけっていましたが後半、あれもこれも伏線だったのか、と驚くほどきれいにするすると伏線を回収し、全てが繋がっていく様は圧巻でした。ミステリにおける「名探偵」と言うものに対しての考察には恐れ入りました。まだまだ伊坂さんの本には読んでいないものがたくさんあり、本当に他の作品を読むのが楽しみです。
読了日:4月10日 著者:伊坂 幸太郎
陽炎ノ辻 ─ 居眠り磐音江戸双紙 1 (双葉文庫)陽炎ノ辻 ─ 居眠り磐音江戸双紙 1 (双葉文庫)感想
話題のシリーズですが、所謂剣豪ものと言うことでちょっと手を出せずにいました。最初の親友3人のほのぼのとしたシーンがあっという間に真っ赤に染まったのは、正直辛かったのですが、主人公が故郷を離れてからのストーリーは夢中になって読みました。ハラハラドキドキ。ああこんな世界があったのを忘れていました。楽しかった。長いシリーズのようですが、事件がひとつここで解決を見たのが嬉しいです。シリーズものは一冊で一区切りしてもらえると、のんびりと追いかけられます。
読了日:4月9日 著者:佐伯 泰英
晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで感想
まさに、高田郁ができるまでのお話でした。彼女の頑張りを見ていると、本当に自分もまだまだ頑張れると感じてきます。こうやってできた高田さんだからこそあのみをつくしシリーズが書けるのですね。シリーズは辛い時期を迎えていますが澪もきっと自分を作っている時なのでしょう。どうかお身体を大切にご無理なさらず彼女のスタンスでこれからも続けていってほしいです。高田郁を、作品を、これからも全力で応援していきます。
読了日:4月9日 著者:高田 郁
球体の蛇 (角川文庫)球体の蛇 (角川文庫)感想
道尾さんの作品は題名が秀逸なものが多いので、今回も嫌でも想像を掻き立てられずにはいられません。球体の蛇、象をこなしているウワバミ、スノードーム。何が真実で誰が正しいことを言っているのか、また嘘の場合の本意は?誰にも共感できなくても、誰もがどの登場人物の側面も持っているような気がします。最後の一行は参りました。しばらくの間その一行を凝視して固まっていました。素直に巧いと感じさせられる作品でした。
読了日:4月9日 著者:道尾 秀介
3月のライオン 8 (ジェッツコミックス)3月のライオン 8 (ジェッツコミックス)感想
どうしてみんなこんなに一生懸命に生きられるんだろう。全ての登場人物がキラキラと眩しい。たすきの重さがこちらにまで伝わってくるシーンは、もう捨ててもいいはずなのに、と泣きたくなりました。私も一進一退、理不尽に弱音を吐きそうになっているけれど、歯を食いしばってがんばっていかなくてはいけないという気になりました。それほど彼らの強さには魅せられます。
読了日:4月9日 著者:羽海野 チカ
聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)感想
入院中隣のベッドの素敵なおばあちゃまと同病だったことから話が弾んだのち、消灯までの時間にどうぞ、お貸しくださったもの。読み始めて私の話の聴き方がまずかったかと青くなったのは言うまでもありません。しかしながら難しい話ではなく、ちょっとしたエピソードがどれも楽しく読むことができました。いつも相手の話を聴くときの自分の視線の位置が気になっていたので、この点はとても参考になりました。
読了日:4月9日 著者:阿川 佐和子
ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会 (ハヤカワ文庫 JA ア 7-1)ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会 (ハヤカワ文庫 JA ア 7-1)感想
綾辻さんの帯に惹かれて。ヘンな建物に関するミステリをサークルのメンバーが解くもので、個性的なメンバーが大学のサークルの楽しさや雰囲気を思い出させてくれました。殺人などがおこらないせいなのか、事件ごとに違う登場人物が欠けるせいなのかがっつりつかまれる感じではありませんでした。でもミステリとしては綺麗にできていると思います。私としてはすしホテルのようなものではなく、もっとトマソンを扱って欲しかったです。続きを意識したのか中途半端に終わった感じがして気になるので2巻も読むつもりです。
読了日:4月2日 著者:青柳 碧人

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