2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6460ページ
ナイス数:788ナイス


舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 (カッパ・ノベルス)舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 (カッパ・ノベルス)感想
今度は叔父の歳三ではなく、別の中学に進学した友人視点での話になっています。視点が変わったことで、扱う事件も変わるし三年分成長したことで前作と違ってひとみ自身がしっかり探偵しています。前作より無理がなく読みやすいのですが、決して軽いわけでもなく、親子関係とかちょっとビターだったりダークだったりする部分もあるところがこの作家さんらしいかなと思います。短編集の形になっていますが少しずつ繋がっているのも好みです。17歳になったひとみに会うのも楽しみです。
読了日:5月31日 著者:歌野 晶午
デッドマンデッドマン感想
新人さんだと思って油断していたらびっくり!ぐぐっとつかまれページをめくるのが楽しくて仕方ありませんでした。ちょうど「占星術殺人事件」を読んでそれほど時間がたっていなかったのでそれをリスペクトして書かれているのはすぐわかりました。題名の意味するところ。そうしなければならなかった理由。巧妙に隠されているもの。ある程度想像できてしまう部分やちょっとご都合主義と思えた所はありましたがそれでもよく考えて作りこんであると思います。キャラも生きていて、しっかり楽しめました。これからが楽しみですね。
読了日:5月28日 著者:河合 莞爾
浜村渚の計算ノ-ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト (講談社文庫)浜村渚の計算ノ-ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト (講談社文庫)感想
今回取り上げられていたことは、数学が好きでない人にはとっつきにくいところが多いと思うのです。それを中学生の言葉をでするするっと説明してしまうところは上手いな~と思います。また、数学はファンタジーというのには納得します。私はルービックキューブ王子の章が好きです。渚が揃えた揃え方にもびっくりしましたが、あの建物はすごい。ヘンたてメンバーを呼ばなくちゃ。
読了日:5月27日 著者:青柳 碧人
おじさん図鑑おじさん図鑑感想
作者の「おじさん」に対する愛情がいっぱい詰まってました。笑える本なのかと想像していましたが意外と冷静に観察されていました。取材としても、写真を撮らせていただいたり声をかけたりはしにくい方がほとんどだと思いますので、これだけのおじさんを観察するということだけでもすごいと思います。私自身は、「おじさま」と呼びたいようなダンディで渋い方をもっと見たかったかも。そして私も「おばさん図鑑」を連想し…私も分類されちゃうんでしょうか?この図鑑のように「おばさん」の方も愛情を持って分類していただければいいのですが^^;
読了日:5月26日 著者:なかむら るみ
書店ガール (PHP文芸文庫)書店ガール (PHP文芸文庫)感想
読み友さんたちの感想で、前半がなかなかきついというのは知っていて覚悟していたのですが、それでも女同士のごたごたや、男性の持つ一方的な考え方とか読んでいてイラついて仕方ありませんでした。自分が少しでも現状同じような立場にいたら絶対投げてると思います。でも我慢の後は期待通りのスカッとした気持ちの良いお仕事小説。彼女たちの成長が嬉しかったです。意外と印象に残った個人書店でのやり取りが文庫化でつけ加えられたものと知ってちょっとびっくりしました。2の副題が最強のふたりというのを見て2への期待も高まります。
読了日:5月26日 著者:碧野 圭
深泥丘奇談・続 (文庫ダ・ヴィンチ)深泥丘奇談・続 (文庫ダ・ヴィンチ)感想
なんとなく地に足がつかないような心もとなさはこちら「続」でも健在です。この薄気味悪い、けれど足を踏み入れずには(先を読まずには)いられない感じが惹きこまれます。全ての話が違った色を持ってそれぞれが成功してるのがすごいと思います。中でも最後の「私」の行動に思わず声を出しそうになった「心の闇」が強烈でした。雰囲気が好きなのは他にありますが、意外と「ソウ」や「切断」もインパクトが強く、心に残りそうです。
読了日:5月24日 著者:綾辻行人
ヘンたて 2: サンタクロースは煙突を使わない (ハヤカワ文庫JA)ヘンたて 2: サンタクロースは煙突を使わない (ハヤカワ文庫JA)感想
寿司ネタ名前は健在、4年生三人の烏賊尽くしにはすでに登場人物紹介の時点で笑ってしまいました。ヘンたてとしてはシリーズ最初の方のトマソンを扱っている方が楽しかったかな。今回のパターゴルフと卵は正直…。でも、ふわんと優しいサークル内の人間関係が読んでいて幸せで、ラストのサンタクロースの犯罪はその点でもとても好みでした。最後の話でようやく全員が揃っていますが、このシリーズ、なかなか全員が揃わないのがちょっと物足りないことのひとつでもあります。
読了日:5月22日 著者:青柳 碧人
桐島、部活やめるってよ桐島、部活やめるってよ感想
軽く読める本だと思って読み始めたのですが、高校生のリアルな描写に思いがけずどっぷりはまり込んで読んでしまいました。私自身が中高生だったずいぶん昔でもスクールカースト的なものはあって、思い出させられたのは甘酸っぱさとともにズキンと音をたてるちょっとした痛み。菊池の本心が明かされるラストはぐさぐさと刺さってくるものすらありました。映画部の二人は眩しかったですし。何を書いてるのかわからない、と言える人をちょっとうらやましく感じます。酷評もあるようですが、私はこんな描写ができるこの作家さんの若い感性は好きです。
読了日:5月21日 著者:朝井 リョウ
新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)感想
アンチミステリと聞いての読書でしたが、しっかりミステリとして楽しんで読んでいた気がします。やはり奇書と言われるだけあり、賛否両論で当然だと感じましたが、読後はなるほど題名通りの「虚無への供物」であり、あの地震を経験した後だとさらに身に沁みるものがありました。それでも全体を通してなんだか美しいとさえ感じてしまいます。まだ一度読んだだけではこの本を十分理解したとはとても思えず、あの本もその本も読んでからもう一度読みたい、と何度も読中から思っていました。是非また落ち着いて再読してみたいと思います。
読了日:5月20日 著者:中井 英夫
新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)感想
遅ればせながら「三大奇書を読もう!」イベントに参加し、ようやく積読から昇格しました。奇書というからどんなに読みにくいかと思って身構えて読んだせいなのか、地理的に知っているところが多くとっつきやすかったせいなのか、想像とは裏腹に意外とすんなり上巻を読み終えました。というか、今のところの感想は、なんで奇書?です。その理由がわかるであろう後半はどうなっていくのか期待して下巻へ。
読了日:5月17日 著者:中井 英夫
占星術殺人事件 (講談社文庫)占星術殺人事件 (講談社文庫)感想
最初の御手洗氏が電話帳と表現した部分のなんと読みにくいこと!思わず投げ出しそうになりました。でもそこをがんばって通過した後は、一気読み。初読みのはずですが、挑戦状の出てくるすぐ前あたりでトリックはわかったのでどこかで目にしてしまっていたのかもしれません。でも本当によくできていると思いましたし、また御手洗、石岡のキャラがとてもよかったので、読んでいてとても楽しかったです。これからゆっくりとシリーズを楽しんで行こうと思います。
読了日:5月15日 著者:島田 荘司
珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
このミス隠し球だそうです。ビブリアと比べる方が多いと聞いていましたが私はそれはほとんど感じませんでした。コーヒー好きなのもあって、コーヒーに関する薀蓄は楽しかったですし、純喫茶の雰囲気も楽しめました。残念ながら、私はどのキャラにも思い入れができなかったので、最初から最後まで冷めた目で読んでしまいました。かなり加筆修正をしているとのことですが、ミステリとしては、これからの成長を期待したいと思います。京都の方はご当地ものとして楽しめるのかもしれません。
読了日:5月12日 著者:岡崎 琢磨
舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵 (カッパ・ノベルス)舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵 (カッパ・ノベルス)感想
11歳の女の子の安楽椅子探偵物?と思いましたが、実際は彼女の叔父が警察官で彼女との会話をヒントに閃いて…という展開の短編連作。ストーリーが微妙に繋がっていること、全編を通して気になるあることにも引っ張られ、後半に行くにしたがって読むスピードが上がりました。「ゆるミス」と称されていますがちゃんと本格で、ひとみを通じて伏線が繋がっていく様は読んでいてとても楽しかったです。彼女自身がとても強いので成長後が読める続刊も楽しみです。
読了日:5月10日 著者:歌野 晶午
そして誰もいなくなる (中公文庫)そして誰もいなくなる (中公文庫)感想
訃報を聞き、いろいろな意味で大変ショックで、手にするまでに時間がかかりました。クリスティのオマージュ。でもクローズドサークルではなく、場所もそれぞれ。なんとなく地に足がつかない、視点の移動もなんとなく落ち着かない…という感じで読み進めていったのですが、なるほど納得、後半の次から次への展開がたまりません。それぞれにきちんと伏線が張ってあるのがわかるのも嬉しいです。しっかりと計算されているのだと思います。印象としてはラストの後味まで含め、ミステリよりサスペンスよりかもしれません。本家を読み返したくなりました。
読了日:5月10日 著者:今邑 彩
銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)感想
ある程度わかっていましたが、両親との関係は切ないですね。彼が退院して戻った時、こんなにも素晴らしい居場所があることが本当に良かったとほっとしました。あのノートは一緒に泣きそうになりましたし。そして今度は駒場。ああ、またこんなところで切ってるし!
読了日:5月10日 著者:荒川 弘
高杉さん家のおべんとう6 (フラッパーコミックス)高杉さん家のおべんとう6 (フラッパーコミックス)感想
それぞれ進学して、きちんとみんな前を向いて成長しているのを感じます。丸山家との関わり方がこんなに密になるとは想像していなかったのでちょっとびっくり。ハルの方にも動きが…。彼女の選択はどれもがすごくわかる、わかりすぎるだけになんとも…。普段すぐに使えそうなお料理漫画であることは一巻からずっと変わらないのですが、私の目の方がお弁当よりついつい恋愛模様をメインに追ってしまいます。レシピ本は読んでみたいので探してみます。
読了日:5月10日 著者:柳原 望
天地明察(4) (アフタヌーンKC)天地明察(4) (アフタヌーンKC)感想
天測が終了するまでのお話になります。原作で読んでいるから分かっているのですが、イラストでのインパクトはすごいですね。うっかり主人公と一緒に号泣するところでした。コミカライズの上手さを本当に感じます。続きも楽しみです。
読了日:5月10日 著者:槇 えびし
404 Not Found (講談社ノベルス)404 Not Found (講談社ノベルス)感想
出版社HPによると「新鋭が仕掛ける超絶技巧!斬新奇抜タイムリープミステリ!」だそうです。エラーコードであるこの題名に惹かれて手に取りましたが、章題も上手くつけてあると思いました。私はこの作りはなかなか好きで、ラストがどうなるかかなり期待して読み進めていました。そのためテーマ的に後味が悪いのは当然として、ラストはもっとインパクトのあるなにかを想像してしまい、あっさり感じてしまったのが残念です。デビューがホラーとのことなので通常とはまた違った切り口でのミステリを今後も書いてくれるのではないかと期待しています。
読了日:5月6日 著者:法条 遥
午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)感想
軽いミステリだと思って読み始めたので、等身大と思われる高校生たちの人間関係や気持ちの揺れなどなかなか読まされてしまうもので、短編それぞれが必ずしも優しい終わり方ではないことにびっくりしました。ご自身がマジックをされることで見られ方や観客の視点、すなわち読者への見せ方をよくわかっていらっしゃると思いました。ラストで全体に散らばった伏線を綺麗に回収していくのは見事でした。この甘酸っぱく、でもほろ苦い、場合によっては背中がかゆくなるようなこの感覚は(もう年齢的には離れてしまいましたが)悪くなかったです。
読了日:5月4日 著者:相沢 沙呼
真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学)真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学)感想
今回は間違いなくフルーツサンドが食べたくなりますね。作者の中では完全に結末までのストーリーができているんでしょうか。これってミステリだったっけ?とある手法にガッツリ嵌ったりしてちょっとびっくりしたりもしましたが、今作も楽しみました。実はどうしても好きになれない人がいたりして読み進めるのが不安な部分もありましたが、想像とは違って後味も悪くなかったです。3冊目にして希実の過去に具体的にメスが入ってきているようです。人間と言うのはそう簡単には変われないとは思うのですが、優しい結末を信じて続きを待ちます。
読了日:5月3日 著者:大沼 紀子
謎解きはディナーのあとで 3謎解きはディナーのあとで 3感想
忙しい時期の読書でしたが、一話ずつ読むのにちょうどよかったです。前二冊の雰囲気をそのまま持っていてくれるので安心して読めるのが嬉しいですね。さらさらっと楽しく読むことができました。前作のラストでいろんな意味でびっくりしましたが、この本のラストも別の意味で思いがけなかったです。このシリーズはこれで完結なんでしょうか?風祭警部のこの後とか読んでみたい気がします。
読了日:5月1日 著者:東川 篤哉

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