2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:6509ページ
ナイス数:1111ナイス

藁の楯 (講談社文庫)藁の楯 (講談社文庫)感想
映画化に惹かれて読んでみました。設定が上手く、ドキドキしながら次から次へとページをめくり一気に読んでしまいました。後半は主人公と一緒に、どの命も同じ重さか?とかうっかり考えてしまったほどです。読みやすく、上手くスピードに乗せられて読んでいたためか、一気にラストまでいってしまい、ちょっと拍子抜けしてしまった感はありました。映画で見た方が楽しめるのかもしれないな、と思っていたら少々映像では設定が違うようですね。機会があったら見てみたいと思います。
読了日:7月31日 著者:木内 一裕
ロスジェネの逆襲ロスジェネの逆襲感想
半沢が子会社の東京セントラル証券に出向したことで今度は戦う相手や方法も変わってきますが、半沢は出向しても半沢のままでほっとします。題名から世代の違いからどんな闘いが?と思っていましたが実際は戦う方向が違いました。企業買収、合併、ホワイトナイト。なんだか懐かしい言葉だと思ったら2004年の設定なんですね。正直、リアルでこれはない、できないと思います。「人事が怖くてサラリーマンが務まるか!」半沢とは違ってできないからこそこの本が爽快で彼を応援してしまうのかもしれません。次作も楽しみです。
読了日:7月31日 著者:池井戸 潤
しあわせのパン (ポプラ文庫)しあわせのパン (ポプラ文庫)感想
映画の予告や皆さんの感想から、ふんわりと優しい幸せな気持ちになるお話だと思い込んで読み始めたので、思いがけずカフェマーニに集まってくる人々のお話が重いのに驚かされました。カフェマーニの、水縞夫婦の彼らへの関わりは柔らかくて、おいしいパンと珈琲が彼らを変えていくのが手に取るように伝わってきます。水縞夫婦の関わりが最後の章で明かされるのもとてもよかったです。巻末の絵本も素敵でした。読み終わってこのお話は映画から入った方が良かったかもしれないと感じました。機会があれば映像の方も見てみたいです。
読了日:7月29日 著者:三島 有紀子
浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)感想
3と1/2さつめとはシリーズ長編だからではなく番外編のような扱いだからなのですね。余白が少なすぎるというフレーズで有名なフェルマーの最終定理。これについては内容を詳しく触れてはいません。ですがそれに絡めたいろいろな数学者の人となりやエピソードがたくさんあり楽しめました。本格としてもしっかりできていたと思います。実は読んでいるうちにいつものメンバーよりパスカルに惚れ込んでしまい…なんともラストが甘酸っぱいものになりました。サイモンシンの「フェルマーの最終定理」は積読なのでなるべく早く読もうと思います。
読了日:7月28日 著者:青柳 碧人
黒死館殺人事件 (河出文庫)黒死館殺人事件 (河出文庫)感想
黒死館という建物がとても魅力的なのですが全体見取り図がないのがとても残念。法水探偵の薀蓄が高尚過ぎて読むのに大変苦労し、途中でもしや事件とは全く関係のない薀蓄ばかりでは?と思って読み飛ばしたら実はしっかり本質を言い当てていて慌てて戻ったりと、思いっきり翻弄させられてしまいました。探偵はともかく、こんな暗号とかトリックとか仕掛けるほうに知識があるのがありえない!でも作者自身がすごく楽しんで書いたのは伝わってきます。そして私もこんなに苦労したのに、そのうちあらためて読み返してみたいと思ったりしているのです。
読了日:7月25日 著者:小栗 虫太郎
下町ロケット下町ロケット感想
池井戸作品、みなさんの評価の高さ、ということでラストはスカッと気持ちよく、と想像できるからこそ読み続けられるのですが、前半の大企業ゆえの上から目線や特許の穴をつく駆け引きがどうも苛ついて仕方ありませんでした。日本の中小企業の技術は世界に誇れるものだと聞いたことがありますが、中小企業ゆえの苦悩がリアルでしんどかったです。佃品質とプライドには頭が下がります。素敵な出会いに助けられたりはしていますが、それでも現実ではなかなかできない必死に掴み取った綺麗なラストが本当に気持ちの良い読後感を運んでくれました。
読了日:7月24日 著者:池井戸 潤
パラダイス・ロスト (角川文庫)パラダイス・ロスト (角川文庫)感想
シリーズ三作目。今回は結城中佐は積極的に前面には出てきませんが、それでもやはり重要な役割です。好みは「誤算」かな。「追跡」は一緒になって追跡をラストまで楽しみました。今作も決して悪くはないのですが、前作のインパクトが強すぎてちょっと物足りない感じもありました。ラストにそれぞれの出す結論が少し寂しく感じるものが多かったからかもしれません。時代が進み、立場も意義も変わっていくD機関が今後どうなるのか是非続きも読んでみたいです。
読了日:7月24日 著者:柳 広司
銀の匙 Silver Spoon 8 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 8 (少年サンデーコミックス)感想
楽しい、可愛い、だけではなく、この漫画では否応なしに生きることと向き合わされます。これだけのものを背負っている高校生たちを目の当たりにすると、高校生だった自分を、これから進路を選ぶ娘を、立ち止まって考えずにはいられませんでした。この辺りは荒川さんの本気を感じます。スクーターで颯爽と立ち去る彼に親心で逆に心配しましたが、後の御影との電話での一言に彼の強さを見て本気でほっとしました。頑張れよ!!さて、家庭教師を引き受けた八軒。こちらも現実は簡単にはいきません。カニのような抜け道はどこにもないのだから。
読了日:7月21日 著者:荒川 弘
キアズマキアズマ感想
今回も読み始めると一瞬で物語に引きずり込まれ、それぞれのシーンが目の前で起きているような臨場感で迫ってきました。4冊目、しかも舞台を変えてなおこのパワー、凄い作家さんですね。今回のメンバーもそれぞれ背負っているものがあります。おろすことはできないけれど軽くしたり分け合ったり本気で向き合って、彼らはこの先どんどん成長していくのでしょう。大学生という期間限定の、またまだ部のメンバーが少なくチームとしてよりも個人としてレースと向き合う事の多い彼らが、今後どう成長していくのか是非続きをお願いしたいです。
読了日:7月17日 著者:近藤 史恵
おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)感想
前作以上にミステリ色は薄い?…と思うほど今回も音楽に、演奏描写にしっかり惹き込まれて読み進みました。予想はしていても体育館での演奏シーンの迫力はすごかったです。すぐに曲を思い出せなくても今はyoutubeですぐに聞くことができるので臨場感も高まります。音大が舞台になっているので学生たちの苦悩も手に取るように伝わってきて読み応えがありました。ミステリ部分は多少予想のついた部分はありましたが、想像以上に伏線がきっちり貼られていて驚きました。前作とリンクしている部分もありシリーズの続きも楽しみです。
読了日:7月16日 著者:中山 七里
オレたち花のバブル組 (文春文庫)オレたち花のバブル組 (文春文庫)感想
某銀行の行員さんたちと仕事をしていたことがあるのですが、そこでもそれいつのこと?と言うような旧××が本当にあったり、出身大学の派閥があったりしました。本当に銀行と言うところは特殊です。「基本性善説。やられたら倍返し。」彼は強いです。そりゃまあびっくりするほど。実際に彼が銀行員だったらとっくにどこかに飛ばされているんじゃないかと思うくらいです。勧善懲悪の物語として爽快に読み進めました。ラストにちょっと現実を見ましたが、この後の彼も楽しみです。素敵な啖呵を切ってくれた彼の奥様も気になります。
読了日:7月13日 著者:池井戸 潤
猫弁と透明人間 (講談社文庫)猫弁と透明人間 (講談社文庫)感想
前作読後皆さんの感想を見て賛否両論あるシリーズであることを知りました。私はとにかくすべての登場人物が愛しくて、今回も夢中になって読みました。映像で見るように彼らは頭の中でくるくると表情を変えて動き、前作と同様に小さな一つ一つの依頼が、出来事が、最後に綺麗に繋がってまとまりました。亜子に対してどう接したらいいか悩む彼を見たりしているとうっかり忘れてしまいますが、百瀬弁護士は確かに天才で正義の味方です。「ハートフルミステリ」堪能しました。次作は再び靴が登場かな?寿さんのこの後も気になります。
読了日:7月12日 著者:大山 淳子
県庁おもてなし課 (角川文庫)県庁おもてなし課 (角川文庫)感想
主人公と課そのものが成長していく様子が目に見えてわかるのでとても入り込みやすく、読みやすくとても楽しみました。彼らを成長させてくれる清遠さんも吉門さんもすごくできる男でやたらかっこいいです。吉門さんの完璧でなく人間臭いところも好きです。お役所仕事、という言葉がありますが嫌でもお役所仕事にならざるを得ない公の機関の仕組みなど読んでいてはっと気づかされる部分もありました。インドアの私でも高知に行きたくなる名産品やレジャースポットの紹介はさすがです。甘い部分も良かったです。ラストまで本当に気持ちよく読めました。
読了日:7月11日 著者:有川 浩
マンガ食堂マンガ食堂感想
よしながふみさんのきのう何食べた?が再現されているということで、ブログの方にお邪魔したことがあります。レシピがすでに本家の方に載っているからなのかそちらは収録されていませんでしたが、こんなにも漫画の世界にそそられるご飯があるのだと改めて感じました。イラストが実写になる時のインパクトもすごいですが、ご本人の食した感想もすごくリアルで楽しいです。実際に漫画で読んで気になっていたオノナツメさんの「not simple」のツナモルネーはぜひ作ってみたいです。逆に漫画の方を読んでみたくなったものもありました。
読了日:7月10日 著者:梅本 ゆうこ
テルマエ・ロマエVI (ビームコミックス)テルマエ・ロマエVI (ビームコミックス)感想
帯の煽りがすごくて、どんな展開が!と思いながら読み始めた最終巻でしたが、意外と駆け足でしかも無難にまとめてしまったかなという印象です。もうちょっと違った展開を期待していたので正直勿体ないなあと思いました。お風呂より鉄三さんにすべて持っていかれてしまった感じです。思い返すと私はやはり前半の方が好きでした。
読了日:7月10日 著者:ヤマザキマリ
真夏の方程式 (文春文庫)真夏の方程式 (文春文庫)感想
子供が嫌いと言っていた博士はどこへやら、彼が恭平を子ども扱いせずに接するところはとても印象的です。実験のシーンは本当に微笑ましかったです。過去が明らかになるにつれ読み進めれば読み進めるほど想像する結末はつらいものになりましたが、最終的な湯川の選択が思いがけないながらもベストとしか思えないこと、そして最後に彼に贈った一言がこれ以上ないほどのものであったことが救いでした。読み終わってみると表紙は文庫版より単行本版の方が似合っている気がします。
読了日:7月9日 著者:東野 圭吾
小鳥を愛した容疑者 (講談社文庫)小鳥を愛した容疑者 (講談社文庫)感想
「近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー」を読んで気になった、「警視庁総務部総務課」シリーズの本編です。当然ですがこちらの方が二人の関係や人となりがよくわかり、魅力も増してきます。特に薄巡査はいいですね。残されてしまったペットのお世話からという事件へのかわったアプローチの仕方が新鮮で、またちょっと日本語の不自由な薄巡査とのやり取りに時に脱力させられながら楽しく読むことができました。作者が書き始めるころにはその動物が飼えるくらいに、と自らに課した取材の成果は確かなもので動物の薀蓄もすばらしかったです。
読了日:7月8日 著者:大倉 崇裕
浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学 (講談社文庫)浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学 (講談社文庫)感想
「…初めから違うと予想していることをあえて仮定し、わざわざ矛盾を導いて証明終了だなんて~これが真理を愛する数学好きのやることだろうか?」うーん。背理法ってすごく面白いと思うのですが、ダメですかね?三角関数の説明は正直、ある程度わかっている人にしかわからないような気がしますし。空間認識能力が必要?まあそのあたりはあまり突っ込んではいけないのかもしれません。パラドックスやプラトン立体などはとても楽しく読めました。また五角形が美しい形だということも再認識しました。√が可愛いっていうのは賛成です。
読了日:7月5日 著者:青柳 碧人
珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る (宝島社文庫)珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る (宝島社文庫)感想
前作同様ミステリとして読むとちょっと物足りない気がしました。そして某トリックのせいもあるのですが主人公もキャラもなんとなく薄いのです。今回は京都であることや純喫茶ならではの部分が少なかった気がしてそれも残念でした。目の付け所、というかラストに向けて収束させていく構成は悪くないと思うのですが…。この作家さんのこのシリーズではないお話を読んでみたいです。さて、今作一番びっくりしたのは夢の中のカフェオレです。これはとても苦いですね。
読了日:7月2日 著者:岡崎 琢磨

読書メーター
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://m2miku.blog59.fc2.com/tb.php/419-67922c35