2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:6043ページ
ナイス数:946ナイス


雪華ノ里 ─ 居眠り磐音江戸双紙 4 (双葉文庫)雪華ノ里 ─ 居眠り磐音江戸双紙 4 (双葉文庫)感想
許嫁の奈緒の後を追い旅から旅へ。でもほんの少しの差で…そしていつも何やら血なまぐさい事件に巻き込まれ…。扇が現れるたびに何とも切ない気持ちになりながら読み進めました。彼にはどこでも力になってくださる人が現れますが、これは彼の人柄ゆえのことですね。早く優しいラストを読みたいけれど、このシリーズの長さを考えるとこの先にどんな展開が待っているのか不穏な空気をどうしても感じてしまい、不安な気持ちになっています。
読了日:10月30日 著者:佐伯泰英
百年法 下百年法 下感想
不老を選択するかしないか、選択をした人はどうやって百年後を迎えるか。もちろんそれについてもきちんと書かれているのですが、日本共和国という国がどのような選択をし将来に備えるか、政治の駆け引きに国民投票、と先が気になって一気に読みました。今の日本と重ねて見てしまった部分もあります。政治家と法律について哀しかったり恐ろしかったりもしました。大統領が倒れたときその思いがピークに達していたので、指令ゼロ号が発動したとき鳥肌が立ちました。いろいろと考えさせられましたが、とても読み易くよくできた面白いストーリーでした。
読了日:10月30日 著者:山田宗樹
百年法 上百年法 上感想
大きな病気をしているので生きるということは運命だと思っています。だから生きることに対する執着というのはないのですが、要介護5の家族を持つ身としては自分が介護される側になることを考えると不老を選ぶことによって家族の負担を減らしたいと考えることはあるかもしれないと思いました。今のところこの本はこの選択がどうこうということよりも、その不老不死期間を百年と区切ることに関する話になっています。この期間や後世への考えなど現実社会の別問題に重ねて考えられる部分も多くすごくひきこまれて読み進めています。
読了日:10月29日 著者:山田宗樹
ホルモー六景 (角川文庫)ホルモー六景 (角川文庫)感想
勝手に時系列で続きが読めるのかと思っていましたが、そうではなく、かといって前作の単なるスピンオフだけではなく、ホルモーに関係した人たちのそれぞれの六景。第一景はさらっと読んでしまったものの第二景は前作との時間の隙間を考えながら楽しく、第三景でしっかりやられ、第四景でリンクに驚き続きが気になり。第五景は単なる再会の話と思ったらこれも何とも先が気になる心躍るラスト。そして第六景では思いがけずほろっとさせられ前作とのリンクを考えてニヤリ。歴史上の人物の絡みも上手くて本当に楽しい読書タイムでした。
読了日:10月26日 著者:万城目学
あずかりやさん (一般書)あずかりやさん (一般書)感想
一日百円でなんでも預かるあずかりやさん。目の見えない店主とお客様たちとの素敵な関わりを、まずはお店の暖簾が、そして次は視点が変わって…と、第三者の目があずかりやさんを語ります。猫弁シリーズ同様にとても優しいお話で、とにかくみんなに幸せになってもらいたい、と祈るような気持ちで読み進めていました。だから最後のお話は本当に驚きました。そのうえエピローグでの社長は…。綺麗に繋いであるのですが社長視点の部分だけちょっと違う感じがしてそれまでの4つのお話の雰囲気の方が私は好きです。
読了日:10月26日 著者:大山淳子
ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件感想
死体の様子がすごいことになっているのに普通に読み流していることに気づきました。慣れというのは恐ろしい…。今回は姫様の過去の出来事と現在とが並行で書かれさてどこでどう繋がっているのか、と想像しながら楽しく読めました。姫様の過去が少し明らかになったり、相変わらずの姫様の趣味(これだけはもうちょっと控えてほしいかも)、不死身の浜田さんに彼にライバル視される強烈なキャラ駒田、と事件の本筋とは別の部分も楽しく読むことができました。さて、姫様のお父上との対決で代官様のこの先や如何に。今後が気になります。
読了日:10月25日 著者:七尾与史
銀の匙 Silver Spoon 9 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 9 (少年サンデーコミックス)感想
うっかり彼らが高校生であることを忘れそうになります。本当に真剣にいろいろなことに向き合って、きちんと成長していくのが手に取るようにわかります。とくに八軒が父親に言い返す場面には感激しました。きちんと自分とも向き合って、すぐ謝れるところもすごいと思います。一人一人からのお土産もまた素敵。豚の屠畜まできちんと描く所にも作者の本気を感じます。ぶっ飛んだ兄のスパイスもいいですね。それにしても…たまこが素敵すぎます。すっかり彼女のファンです。
読了日:10月25日 著者:荒川弘
水族館の殺人水族館の殺人感想
前作で気になった部分がほとんどなくなって、偉そうなことを言わせていただければ2作目でぐんと上手くなったと思います。前回は密室、今回は消去法とロジックがしっかりとした正当な本格はそのままで読んでいて嬉しくなりました。章題での遊びも作者が楽しんで書いたのが伝わってきます。高校生たちの繋がりや因縁、探偵の背景など気になる伏線も残し、ミステリではない部分のシリーズの今後も楽しみです。死体の様子がグロイのはともかく、動機からは到達できないのが気になりますが、このシリーズは気にしてはいけないのかもしれません。
読了日:10月22日 著者:青崎有吾
鴨川ホルモー (角川文庫)鴨川ホルモー (角川文庫)感想
ホルモーの正体がわかるまでが長く感じたのですが、その後の展開は本当に楽しく一気読みしました。自分の大学生時代を思い出すような生き生きとした彼らが素敵でした。一員となって参加したくなりました。勝たないと大変なことになりそうだけれど勝った場合もこの先が心配だし、ラストがどうなるのか上手く収まるのか、と心配してしまいましたが、これはこのためにあったのか!と思える突飛に感じられながらも計算されつくしたストーリーに感嘆しました。きちんと成長した彼らがわかるエピローグも良かったです。ホルモー六景も読んでみます。
読了日:10月21日 著者:万城目学
ぬいぐるみ警部の帰還ぬいぐるみ警部の帰還感想
帰還?と思ったら一つ前作品があるんですね。そちらを先に読んだ方がもっとキャラがつかめて楽しかったのかもしれません。一編目はキャラをつかみ損ねているうちに短編なのでさらっと事件解決まで行ってしまった感じがありました。ですがキャラがわかってくるとこの設定がなかなか楽しかったです。事件自体は苦かったり重かったりするものもありますがどれも意外とあっさりしている印象です。もちろん謎解きなどはきちんと計算されていて安心して読めますが。前作が載っているという「赤い糸の呻き」も読んでみたいと思います。
読了日:10月17日 著者:西澤保彦
3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)感想
とにかく優しさが心に沁みる本です。9巻と巻を重ねてもそれがぶれないところがすごいですね。ひなちゃんの受験を前面にしていますが、主人公がすごくがんばっているのはちゃんとわかります。もう少し丁寧に触れてほしかった部分(部の先輩たちの卒業とか)もありますが盛りだくさんなので仕方がなかったのでしょうね。彼が将棋をする姿はありませんが、おなじみのメンバーは出てきますし、何より今回初めて出てきた滑川氏と土橋氏もすごいインパクトで読んでいてとても楽しかったです。食べ物のシーンがすごく美味しそうなのも印象的でした。
読了日:10月17日 著者:羽海野チカ
妖怪アパートの幽雅な日常 ラスベガス外伝 (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常 ラスベガス外伝 (YA!ENTERTAINMENT)感想
本編を読んでから時間がたってしまっていたのですが、本編にとても上手に丁寧に触れてくれてあるのでしっかり思い出しつつ楽しんで読むことができました。10巻ではあっという間に10年後が来ましたが、その間で知りたいと思っていた部分をきちんと補完してくれていたのが嬉しいです。登場したいろいろな人の10年後が出てきますが、全ての人が成長し幸せに…とはいかないところも納得してしまいます。しっかり完結したものの外伝ですから、このくらいのダイジェストでちょうどいいのでしょう。妖アパの今後を示唆するラストも良かったです。
読了日:10月14日 著者:香月日輪
刑事のまなざし (講談社文庫)刑事のまなざし (講談社文庫)感想
連作短編ですが、それぞれ物足りないことはなく苦かったり切なかったり、心に響く結末がやってきます。各話語り手が違うので加害者の事情に寄り添うものが多いのです。「オムライス」はそういった意味とはまた違って辛かったです。そんな気持ちはわからないし、わかりたくもない。でも現実にもありそうだと思ってしまう自分が悲しいです。最後の刑事のまなざしも心臓が痛くなるような思いをしながら読み進めました。頭では理解しても私は夏目刑事のようにはなれません。結局読後残ったのは哀しさとやるせなさです。テーマがとても重かったです。
読了日:10月13日 著者:薬丸岳
木乃伊男 (講談社文庫)木乃伊男 (講談社文庫)感想
正直、話はベタだ思いますが、ミイラ男が包帯を解くシーンの後ページをめくるとイラストが出てくる、という繰り返しに嫌でも次へ次へと引っ張られ、それを気にする暇もなくラストまで一気に読まされてしまいました。里中さんのイラストが懐かしく、つい先を見たくなるのですがイラストに仕掛けがあるので絶対にペラペラとめくったりはできません(透けているのがちょっと残念)。そんなじりじりした部分も良いスパイスだったのかもしれません。ラストの一枚まで楽しめました。実は初蘇部氏でしたが妙な魅力を感じます。別の本も読んでみようかな。
読了日:10月12日 著者:蘇部健一
猫弁と少女探偵猫弁と少女探偵感想
夜、ほんの少し読むつもりが全く途中で止めることができず寝る間も惜しんで一気に読み切ってしまいました。ミステリの位置づけのこのシリーズですが、最早ミステリ部分よりとにかくみんなが幸せになってほしい、そんな思いでページをめくってしまいます。今回は少女探偵と亜子の中学の同級生が加わって事態が複雑になっている感じがしますが、逆にそれぞれが新しい一歩を踏み出すための布石なのですね。百瀬は確実に変わっていっています。次でラストなのは寂しいですが素敵なハッピーエンドを楽しみに待ちたいと思います。
読了日:10月11日 著者:大山淳子
鹿男あをによし (幻冬舎文庫)鹿男あをによし (幻冬舎文庫)感想
普段ファンタジーは読まないのですがこの作家さんの世界観は本当に好きです。最初は研究室でありえない失敗をした主人公に正直引いてしまいましたが、あっという間にそんなことは忘れ去り、どっぷり世界に浸かりました。ドラマ化されたとき、何回かを飛び飛びに見てしまっていたので、多少ストーリーが見えてしまったのがすごく悔やまれます。解説にもありましたが「坊ちゃん」をイメージさせる部分とか大好きです。神無月に偶然読めたこともなんだか嬉しいです。ラストもベタなのに、いやベタだからこそふんわり優しい読後感を運んでくれました。
読了日:10月10日 著者:万城目学
狼と兎のゲーム狼と兎のゲーム感想
主題となっているのは父親による子供への虐待。とある出来事から、このままでは二人とも殺されてしまうと、主人公の少年が手を貸して行う二人の逃避行。こんな重たい話なのに読みやすいのかあっという間にラストまで読んでしまいました。この作家さんだからおそらくラストの後味はあまりよくないだろうなと思っていましたが、それでもなんとか救いのあるラストを期待していたのでラストは何とも言えない気持ちになりました。子供も読むミステリーランドにならなくて本当に良かったです。
読了日:10月8日 著者:我孫子武丸
孤独のグルメ 【新装版】孤独のグルメ 【新装版】感想
旧版は以前に読んだことがあります。今回新装版を手に取ってみました。おそらく原作の五郎さんの方がリアルにいそうな人でちょっと苦い部分もいいのだと思いますが、ドラマの松重さんもとても美味しそうに、食べ方も嫌らしくなく綺麗に食べているのが印象的ですごく良かったと思います。新装版では一話追加されているということで楽しみにしていたのですが、それがちょっと思いがけない場所だったのが少し残念です。あれは美味しいかなぁ?。。。
読了日:10月8日 著者:久住昌之
ラットマン (光文社文庫)ラットマン (光文社文庫)感想
題名が物語るものを多少は想像している読んでいるのです。ですが見させられているものにしか見えません。そしてもちろんそれだけでも終わりません。読み終わってみると本当に上手いと感じさせられます。そしてさらに道尾さんの作品に多い家族や友人、大事な人との関わりや気持ちの表現が素晴らしく、とても優しいのに同時に悲しさや寂しさという重さもしっかりと伝わってきて、かなりの読み応えがありました。決して何もかもがすっきり、というラストではありませんが読後感は悪くなく、私は好きです。きっとまた読みたくなると思います。
読了日:10月6日 著者:道尾秀介
浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)感想
今回の数学は今までの中ではかなり易しいと思います。確率の「確からしい」という言葉はあまり考えずに普通に使っていたけれどあんな風に綺麗に説明されると感動します。方程式のグラフが折り線になる折り紙とか難しくはないけれどちょっとひねった問題をさらさらと解説してしまうところなども楽しかったです。ストーリーとしては思いがけない方向に動き始め、続きがとても気になります。ただ、今回のラストのミュージカルだけは私には合いませんでした。作者には思い入れがあるようですが残念ながら読みにくいだけ。普通に読みたかったです。
読了日:10月2日 著者:青柳碧人

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