2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:6299ページ
ナイス数:1047ナイス

白戸修の狼狽白戸修の狼狽感想
再読。一作目よりドキドキ感は大きいかもしれません。意外と細かい内容は忘れてしまっているもので…やはりお人好しのインパクトが強すぎでしょうか。再読でも十分楽しめました。以下「逃亡」用に覚書。「ウォールアート」落書き。七倉豊、清水(町内自警団)「ベストスタッフ」仙道忠行(大学の先輩)雛美紀子(アイドル)「タップ」諸刃冴子(盗聴バスター)「ラリー」スタンプラリー。宇田川一(私立探偵)「オリキ」中林(NA KA NO‐KUリーダー)君川結花(会員番号003)犬蔵藤男(アイアンロックス)ニトロ(ダフ屋)
読了日:1月28日 著者:大倉崇裕
白戸修の事件簿 (双葉文庫)白戸修の事件簿 (双葉文庫)感想
再読。3冊目を読んであまりにも登場人物を覚えていなかったので確認に。もちろんお人好しは最初からで再読でも忘れている部分もあり、しっかりと楽しめました。以下「逃亡」用に覚書。「ツール&ストール」スリの話。山野井大介(もと刑事)山霧純子。「サインぺインター」ステ看板。日比登(何でも屋)「セイフティゾーン」銀行強盗。芹沢哲生(清掃員)「トラブルシューター」ストーカー。北条隆一(私立探偵)杉本恵(被害者)「ショップリフター」深田重子(万引きGメン)山霧純子。
読了日:1月28日 著者:大倉崇裕
史上最強の内閣 (小学館文庫)史上最強の内閣 (小学館文庫)感想
モデルが誰なのか、名前だけではなく口調や性格までそっくりでわかりやすく、パロディとして楽しめる本なのだと思いますが、あまりに誰が誰なのかわかるので逆に風刺が強すぎる気がして、大丈夫なのかしら、と読んでいて心配になってしまいました。正直あまり好きなタイプの話ではないのですが、一気に流されるように読んでいき、ラストに用意されていたことには不意打ちで驚かされました。結局これが普通に発刊されて読んで楽しめるということ自体、今の世の中が平和ということなんですね。
読了日:1月25日 著者:室積光
鍵のない夢を見る鍵のない夢を見る感想
5つの短編が別々の犯罪をテーマに女性の視点で描かれています。辻村作品には自分の好きでない部分を棒でぐりぐりつつかれるような嫌な思いを受けることが多いのですが、今回はワイドショーの世界のようでいつもよりは遠く感じました。でもどれも全くの他人事ではなくどんな女性もどこかしらに少し持っていて何かの拍子に同じような運命を辿る可能性があるのではないかと思います。男性読者にはこの本の女性たちはただの愚か者でしょうか。一番手伝ってほしいときに夫が忙しくていなかった私には赤ちゃんの誘拐の話が特に印象的で悲しかったです。
読了日:1月23日 著者:辻村深月
玩具修理者 (角川ホラー文庫)玩具修理者 (角川ホラー文庫)感想
短編である表題作はオチが想像できてしまいましたが綺麗にできていると思います。素直にラストに驚ければインパクトはかなりのものでしょう。「酔歩する男」は、核となる理論が楽しかったのですが読んでいるうちにすっかりわからなくなり、ぐるぐる考え続けることになりました。ふと、日常の風景に同じような思いをすることがあります。今の自分自身がなんとも心もとなく感じてきます。頭の中をかき回されたままの感じですが、ラストの余韻は好みです。小林泰三作品初読みでしたが別の作品も読んでみたいと思いました。
読了日:1月23日 著者:小林泰三
熱帯夜 (角川ホラー文庫)熱帯夜 (角川ホラー文庫)感想
曽根圭介作品を初めて読みました。3作品どれも確かにホラーなんですがしっかりミステリです。一見関係のなさそうな何人かの人物の視点がラストに上手く繋がって別の絵を見せてくれる手法はとても好みで、三作とも最後にいろいろな意味で衝撃が用意されていました。伏線もうまく張ってあったと思います。ブラックだったりシュールだったり、ホラーの背筋の寒くなるような怖さではなく、なんだか落ち着かない気持ち悪さを感じました。それなのにこの作家さんの別作品をすぐ読みたいほど、この世界観には不思議なことに惹かれます。
読了日:1月21日 著者:曽根圭介
白戸修の逃亡白戸修の逃亡感想
物語冒頭からいきなり逃亡せざるを得なくなった白戸君を、今まで出てきたたくさんのキャラたちが助けて奮闘してくれます。この本は長編でほとんどの場面が追手と駆け引きをしながら逃げているだけ。なのに最後まで一気に読ませてしまうリーダビリティはさすがです。逃亡を助けてくれるみんなは今まで出てきたキャラのはずなんですが、実はほとんどのキャラがうろ覚えで残念でした。前の2作は白戸君のお人好しすぎるイメージが強すぎて周辺の人たちはあまり印象に残らなかったのでしょう。もう一度前2作を読んでから再読してみたいです。
読了日:1月20日 著者:大倉崇裕
重力ピエロ (新潮文庫)重力ピエロ (新潮文庫)感想
単行本で何度か既読。私と伊坂作品との出会いでもありました。とにかく好きで映像化作品も見ました。伊坂さんは版型が変わると手を入れると聞いていたので今回文庫の方で読んでみました。時間をおいているせいか変わっている部分はそれほど感じなかったです。もちろん内容はわかっているはずなのに途中からはページをめくる手が止まらずに、隅々まで伏線をたどることに没頭し、また父親の最高のセリフのところで泣いてしまいました。そして今回は前回は知らなかったリンクを楽しめました。黒澤ってこんなに味のあるいい男だったんですね。
読了日:1月18日 著者:伊坂幸太郎
ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ ! (講談社ノベルス)ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ ! (講談社ノベルス)感想
「『読者が犯人』というアイディアを一億円で買ってほしい」という手紙がある作家の元に届くところからこの話は始まります。ストーリー自体にそれほど盛り上がりがあるわけではないのですが文章は読みやすく究極のトリックを期待しながらさらさらと読めてしまいました。最後まで読んでみるとなるほど「読者が犯人」です。ちゃんと伏線もあってしっかりトリックとして成立していると思いますし、読み終わってみると余計な部分もなく綺麗なよくできたストーリーだと思います。ただ、副題通りに「犯人は私だ!」と思うのはちょっと厳しいかも。
読了日:1月16日 著者:深水黎一郎
妖怪アパートの幽雅な人々 妖アパミニガイド (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な人々 妖アパミニガイド (YA!ENTERTAINMENT)感想
夕士がアパートに来てもう十数年、つまり本編は終わってある程度落ち着いてしまっている状況です。本編ネタバレ満載ですので未読の方は注意!私は楽しく思い出しながら読みました。古本屋のトランクの中身のイラストとか本当にガイドとしてチェックしながら本編を再読したら面白いかもしれません。また好みは別として作者のこだわりはとても伝わってきました。でも一番驚いたのはこの表紙のアパートが紙粘土だったことかも。中には同じく紙粘土のアパートの内部、裏表紙には質感の伝わってきそうなクリとシロもいて読後何度も見直してしまいました。
読了日:1月16日 著者:香月日輪
昼田とハッコウ昼田とハッコウ感想
表紙と舞台が本屋さんであることに惹かれて山崎ナオコーラ作品を初めて手に取りました。最初は冗長に感じてしまったりもしたのですが、するすると物語に引き込まれていくとそれがたくさんの登場人物をふわりと描き上げ読み手に沁みこませていく手腕なのかなと思います。500頁以上に本当にたくさんのテーマが詰まっています。あまり好きでない言葉がいくつか使われていることは気になりましたが、それを差し引いてもこの独特の熱すぎないけれど一生懸命な優しい雰囲気とストーリーを楽しめました。読後改めて装丁の美しさに惚れ惚れしました。
読了日:1月14日 著者:山崎ナオコーラ
銀の匙 Silver Spoon 10 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 10 (少年サンデーコミックス)感想
今回は大川先輩の印象が強いです。ラクレットグリルを出力最大にした結果…うわぁ、やっぱり(笑)。豚肉ファンドにおいて、値段を決めたり、それが正しかったかどうかは次回わかるなんてところは、ベテランの業者さんと同じなんだと当然のことを再認識させられました。ラベルのくだりも面白いと思いながらも現実を見た気がします。高校生でこれだけの経験ができるって本当にすごい。利益を投資した次回がどうなるかますます楽しみです。ロシア人のお嫁さんがまた素敵でした。そして何より気になっていた彼が!ラストページで目頭が熱くなりました。
読了日:1月13日 著者:荒川弘
妖怪アパートの幽雅な日常(5) (シリウスコミックス)妖怪アパートの幽雅な日常(5) (シリウスコミックス)感想
原作を読んでいるのでどうなるのかはわかっています。でも三浦先生の顛末を絵で見るのはなかなかきついものがありました。一方でるり子さんのごはんが絵になると更に美味しそうです。今回は改めて、これが元は児童書で子供たちに聴かせたいようなセリフがいっぱい入っていることを感じました。簡単に言葉でまとめられるようなことではないことを本当にうまく例えて説明していると思います。うちの娘は残念ながら好みがうるさいので読みそうにありませんが。
読了日:1月13日 著者:深山和香
尾崎紅葉の「金色夜叉」  ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 近代文学編)尾崎紅葉の「金色夜叉」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 近代文学編)感想
熱海と言えば「お宮の松」そして貫一がお宮を足蹴にしている銅像。有名なセリフもこれがどんな場面なのかもなんとなくわかります。でもなぜこうなってこの先は?何度か原文を読もうとして数行で挫折していたのですが、この本では上手く名場面を切り取り原文と現代語訳を対比させながら解説やコラムを挟み、とても読み易くしていました。いろいろな資料もとても興味深く楽しめました。とはいってもこれで全部理解した気になろうというのは甘かったです。しかしながらこの後全文にあたればきっと今までより理解しやすいと思うので挑戦してみます。
読了日:1月11日 著者:山田有策
三匹のおっさん (文春文庫)三匹のおっさん (文春文庫)感想
読み始めたとき、息子と嫁があまりにも痛くて放棄しそうになりましたが、彼らがあまり関わってこなかったこともありますが途中から三人の活躍を本当に楽しんで読み進めていました。きちんと成長していく祐希がイイ男ですねぇ。あんな両親でもちゃんと育ったのは祖父母がそばにいたからかな。どの話も軽く片付けているように見えますが実はどれもかなり重い内容を扱っていて結末も現実的です。印象深かったのは第3話のラスト。そして3匹の中では一番危ないノリさんがひそかに一番好きです。イラストも楽しかったですし、続編が楽しみです。
読了日:1月7日 著者:有川浩
EDS緊急推理解決院 (カッパノベルス)EDS緊急推理解決院 (カッパノベルス)感想
「新世紀「謎」倶楽部」は、固定メンバーではなくその時々で有志メンバーだそうですが、今回は緊急推理対策院という面白い設定を作ってそれぞれの短編を上手く時系列で分解して見事に合作長編となっていました。それぞれの作家さんが得意分野を担当しているようでしたが、別シリーズの探偵の名前が出てきたりするところも面白かったです。自分ではたくさんのミステリを読んでいるつもりでいましたが実際はこの本の作家さんたちの半数以上が未読でした。どの作家さんもとても読み易かったので是非作家さんそれぞれの他の本も読んでみたいです。
読了日:1月5日 著者:新世紀「謎」倶楽部
ブラックボックスブラックボックス感想
無菌室内で完全オートメーション化された水耕栽培の野菜たち。その野菜を使って作るカップサラダ。誰も悪くない、誰もが食の、農業の未来のために試行錯誤をしながら努力しているだけ。外食で提供されるものに何が入っているかはわからないとは思っていても、家族の食事を作るためにスーパーで買う普通の野菜が同様だなんて誰が思うでしょう。だからと言って虫でいっぱいのかぼちゃの調理は私にはできませんし、高級な野菜を買うこともできません。内部告発や外国人労働者の問題も絡んで考えさせられることがたくさん詰まったずっしり重い本でした。
読了日:1月4日 著者:篠田節子
はなとゆめ (単行本)はなとゆめ (単行本)感想
このあたりの歴史や人間関係や恋模様の本を好んで手に取っていた私としてはストーリー自体は知っていることで「天地明察」や「光圀伝」と比べてしまうと物足りない感じは否めません。ですが、清少納言の半生や枕草子の元というだけでなく、中宮定子がどんなに魅力的で賢い女性であったか、時代に翻弄されながらも一条帝にどれだけ愛され愛したかということが生き生きと描写されていると思いました。この生きにくい世の中を清少納言が女性といえどもどれだけ自分らしく精一杯中宮のために生きたかもきちんと伝わってきました。読後感も良かったです。
読了日:1月2日 著者:冲方丁
名探偵の証明名探偵の証明感想
少々思うところはありますが、鮎川哲也賞を感じる作品です。新本格の探偵がたくさん出てきたときに十分に楽しみながらも見えないふりをしていた通常ではありえない部分に上手く切り込んでいました。年を取って引退を考える探偵という人間臭いところが評価されたのも頷けます。思いがけずラストが切なく苦いのにも驚きました。若いアイドル的探偵との共演なども上手く作ってあるのですがちょっと欲張りすぎたのは感じます。もう少し修飾的なストーリーは絞って文章もこなれてくればとても読みやすくなると思うので今後の作品を楽しみにしています。
読了日:1月1日 著者:市川哲也

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