2014年5月の読書メーター
読んだ本の数:32冊
読んだページ数:9812ページ
ナイス数:1815ナイス


完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)感想
烏賊川市シリーズ3作目です。表紙からしてラノベ風ですし、そこここにギャグ要素が潜んでいるのですが中身はしっかりきっちり本格です。ニャーネルニャンダースのトリックのくだりはちゃんと読者にもわかるように上手く導いてくれていてそれも楽しかったし、笑わせる要素の一つとしか見えていなかったものが実は伏線で事実が明らかになって初めて気づいたりするのも楽しかったです。読み終わってみると題名もちゃんとしてるのがわかって笑えます。シリーズの続きも楽しみです
読了日:5月30日 著者:東川篤哉
波形の声 (文芸書)波形の声 (文芸書)感想
「傍聞き」がとても良かったのでこちらも手に取ってみました。同じように30~50ページほどの短編集なのですがこちらの方が人の心の闇に切り込んでいる印象を受けました。「黒白の暦」や「準備室」などはそれに加えて主人公視点で同じように考えて同じように思いがけない驚きを受けたのでまるで自分自身の心の闇を暴かれたような気がして後味がとても苦いものとなりました。「傍聞き」の方が好みですが、こちらも7編もあるのにどれもちゃんと伏線を回収する謎解きになっていて人々の心まできちんと読ませてくれるところはさすがです。
読了日:5月28日 著者:長岡弘樹
疾風ロンド (実業之日本社文庫)疾風ロンド (実業之日本社文庫)感想
文庫書下ろしだからということもないでしょうが、想像していたよりもかなり軽いタッチです。白銀ジャックに出てきた彼らは相変わらずで好感が持てるのですが、生物兵器を作ってしまった会社の関係者たちがみんな最低で、さらに仕事を任された男は器が小さいし本当にイライラしました。そんな中で子供たちがなかなかいい味を出していたと思います。ラストに伏線がきれいに回収されていき、さらに二転三転する展開は爽快で気持ちよく一気読みでした。東野作品はもっとどっしりしたもののほうが好みですがたまにはこういう軽さも悪くないです。
読了日:5月27日 著者:東野圭吾
漫画・うんちく埼玉 (メディアファクトリー新書)漫画・うんちく埼玉 (メディアファクトリー新書)感想
書店に平積み(県民です)になっていたので読んでみたのですが、これは漫画なのに本当に詳しくてびっくりしました。私は埼玉都民の妻として引っ越してきたので出身が埼玉ではなく、県の歴史や地理的な部分は全く知らなくてとても勉強になりました。中途半端に知っていたことを詳しく知る機会にもなりました。浦和と大宮の確執が大きいのは歴史を考えると仕方ないのかななんてことも思ったりしました。一番びっくりしたのがさいたま市がひらがなになった理由です。埼玉(さきたま)は確かに歴史を考えると行田のものかもしれません。
読了日:5月26日 著者:比古地朔弥
サムライカアサン (クイーンズコミックス―コーラス)サムライカアサン (クイーンズコミックス―コーラス)感想
お気に入りさんが読まれていて気になっていた本です。電子書籍でですが期間限定で一巻が無料だったので試してみました。基本はカアサンと高校生の息子とのやり取りで話が進みますが、この一見アホなカアサンが最高で…。そんなカアサンに育てられた息子もまた素敵なのです。本当に笑えてほっこりするお話です。我が家にも一人娘がいますが気づけば普通に親をうるさがる世代になっていました。難しいことはいっぱいありますし、うまく子育てをしてきたとも思えませんが、それでも私も自分が母からもらった愛情をきちんと娘に受け継ぎたいと思います。
読了日:5月26日 著者:板羽皆
冬空トランス (樋口真由“消失”シリーズ)冬空トランス (樋口真由“消失”シリーズ)感想
シリーズ三作目。時系列の違う3つの話なのですが真由が転校したこともあって登場人物が多すぎて全く思い出せなかったため前2作を再読してから読みました。今回も前2作のネタバレをしないように書かれていますが、前2作の前後だったり重要人物のその後が出てきたりするので順番に読む方がいいと思います。補完的な意味でも楽しめます。やはり読みにくい部分はありますが今回は「消失」シリーズだということをあらためて思い出させられた本格トリックが印象的でした。登場人物をきちんと把握して読むと青春ものだということも改めて感じますね。
読了日:5月25日 著者:長沢樹
夏服パースペクティヴ (樋口真由“消失”シリーズ)夏服パースペクティヴ (樋口真由“消失”シリーズ)感想
3作目を読むにあたって登場人物の復習にシリーズを再読。こちらも一作目と同様にあることがわかっていると登場人物たちの行動の不自然な部分に理由がきちんとついて再読ならではの楽しみ方ができました。ただもし4作目が出たとしてその時私はやっぱり登場人物それぞれの特徴を覚えていなくてまた再読することになりそうな気がします…。前半のまどろっこしい感覚は再読でもそのままで、それも読者を翻弄するのに上手く作用しているのだと思うのですがやはり読み返すのは少し労力が要ります。よくできた本格トリックだと思うので惜しいです。
読了日:5月25日 著者:長沢樹
消失グラデーション消失グラデーション感想
シリーズ三作目を読もうとしたのですが、登場人物が誰が誰でどんな役割だったのか全く思い出せなくて話に入っていけなかったので途中で諦めてこちらを再読することにしました。ラストに明らかになる部分がわかった状態で読むといろいろな細かい部分が違う理解ができて全く別の映像が見えてきます。やはりどうしても粗さは感じてすらすらと読めるわけではないのですが、それでも凄く良く計算されていることがわかり再読ならではの楽しみ方ができました。
読了日:5月25日 著者:長沢樹
砕かれた鍵 (百舌シリーズ) (集英社文庫)砕かれた鍵 (百舌シリーズ) (集英社文庫)感想
一作目から二作目でガラリと変わった美希の印象はまたここでも変わります。三人の複雑な距離間も読みどころの一つですね。今回の事件は前2作と直接つながっているわけではありませんが時系列の関係で前作のネタバレもあるため是非シリーズは順番に読んで欲しいです。いくつかの事件が複雑な絡みを見せ真相がするすると明らかになっていく様は一気に読まされてしまい、読み終わってみると納得させられ無駄な部分もないと感じて感嘆します。でもさすがにラストに起こったことには唖然としました。さてこの先はどんな展開になるのでしょう。
読了日:5月24日 著者:逢坂剛
幻の翼 (百舌シリーズ) (集英社文庫)幻の翼 (百舌シリーズ) (集英社文庫)感想
ドラマを見た後でしたので、キャラがみな俳優さんたちのイメージと声で動き回り凄い勢いで読み切ってしまいました。でもそうでなくてもリーダビリティはさすがだと思います。前作同様血生臭いシーンがたくさん出てきますがそれでもすごく面白かったです。その勢いのままあまり考えずにラストに突入したので真実が大杉の前に現れたとき一瞬なにを言っているのかわかりませんでした。思わず戻って確認してしまったほどです。その後噛み砕いて読むのも楽しかったです。それにしても…ここで?こんなときに?と目を疑ったのは私だけじゃないですよね。
読了日:5月22日 著者:逢坂剛
花合せ 濱次お役者双六 (講談社文庫)花合せ 濱次お役者双六 (講談社文庫)感想
田牧さんの作品を読むのはこれが3作目となります。先に読んだ二作がとても良かったのでこちらも手に取ったのですがデビュー作なので正直あまり期待していなかったのです。ところがこれは驚きました。キャラがひとりひとりとてもしっかり立っていて魅力的で、色のついた情景で浮かんで生き生きと動きます。濱次の踊りの部分など読んでいてゾクゾクしました。ミステリ部分は軽いものではありますが十分楽しめましたし最後の章がまたいい後味を作っています。是非続きを読んで濱次の成長を見届けたいと思います。
読了日:5月20日 著者:田牧大和
注文の多い注文書 (単行本)注文の多い注文書 (単行本)感想
注文すればないものですら取り寄せてくれるという「クラフト・エヴィング商會」。注文書、納品書、受領書という形で小川さんとクラフトエヴィング商會が交代で綴ることで物語が進みます。それぞれのケースが実在する本に関するものとなっているのが楽しいです。印象的だったのはラストが切ない「人体欠視症治療薬」余韻が大きい「冥途の落丁」。実際にクラフトエヴィング商會はテキストとイメージで独創的な作品を作られているそうで、独特の静謐な雰囲気は装丁も手掛ける彼らならではなのかもしれません。是非別の作品も読んでみたいです。
読了日:5月19日 著者:小川洋子,クラフトエヴィング商會
林 修の「今読みたい」日本文学講座林 修の「今読みたい」日本文学講座感想
ほとんど読んだことのある話だったからなのか、途中何度も単語の右肩に現れる*(注釈マーク。解説は真下にあり)が気になってつい下を見てしまうため、リズムが中断されて慣れるまで少々イラッとしました。でもその注釈が必要な中高生や純文学をほとんど読まない方には入門としてとてもいいと思います。林先生がどう読んだかという解説はとてもわかりやすく、自分の解釈と違っているものもありとても楽しかったです。私自身改めてこれだけのものを読むことはなかなかできないのでこれはとてもよい再読の機会となりました。
読了日:5月19日 著者:
貘の檻貘の檻感想
自分自身の現在が危うくなっている主人公と完全には理解できていない過去の事件。途中に何度か挟まれる夢の描写と、時代に取り残されたような村の様子が方言もありおどろおどろしい雰囲気を醸し出しています。そんな中に沢山の伏線が張り巡らされ、ラストに一気に回収していく様は見事で本当によく計算されていると感じました。この作品にも、いくつかの親子関係が紡がれていていろいろな意味で道尾さんらしい作品だと思います。事件の真相と繋がりはなんともやるせないものでしたがラストの数ページが優しく、救われる思いがしました。
読了日:5月18日 著者:道尾秀介
オニキス (ハヤカワ文庫 JA シ 8-1)オニキス (ハヤカワ文庫 JA シ 8-1)感想
ハードディスクに上書きされるように過去が突然書き換えられる世界で記憶保持装置のモニターとなった男。設定だけでも面白いのに、途中で少しずつ雲行きが怪しくなり、翻弄された揚句ふっと自分の現実を確かめずにはいられなくなるほどどっぷり浸かっていました。この表題作「オニキス」をはじめ「神の創造」「猿が出る」「三千世界」までどれをとっても満足いくものです。ラストの「満月」の優しい収束がまた上手いですね。デビュー作とは驚きです。普段SFはあまり読まないのですがこれは素直に面白かったです。今後の作品も楽しみです。
読了日:5月16日 著者:下永聖高
CUT (単行本)CUT (単行本)感想
帯に惹かれて読んだのですが、帯のおかげで逆にいろいろと考えながら読んでしまい変な深読みをしたりいろいろ想像がついてしまったりとちょっと残念な読み方をしてしまいました。純粋に楽しんで読みたかった。しっかりと本格ミステリで物語自体は良く考えられていると思うのですがグロテスクな描写があるのに恐怖が伝わってこなかったり言葉の選び方が若いなあと思ったりミスリードなのか余計なものを感じたり全体に薄い印象は受けました。もう一歩という感じなので今後の作品に期待しています。賞を取られたデビュー作も読んでみたいです。
読了日:5月15日 著者:菅原和也
いつもが消えた日 (お蔦さんの神楽坂日記)いつもが消えた日 (お蔦さんの神楽坂日記)感想
シリーズ二作目。突然消えてしまった「いつも」。両親と姉の姿はなく残されたのは血溜り。当事者である少年が心憎いほどいい子で一生懸命で読んでいて切なく、先が気になって一気に読んでしまいました。今回は長編でこの事件に二人は関わっていくわけですが二人のスタンスは一作目と変わらずお蔦さんは凛と美しく、望は相変わらず料理でみんなの気持ちを救っています。話のテーマは前回以上に重く、過去も絡みいろいろな意味で辛いのですが二人の人柄ゆえなのか素敵な人ばかりの神楽坂の住人が優しい気持ちを運んでくれました。
読了日:5月15日 著者:西條奈加
コモリと子守りコモリと子守り感想
舞田ひとみシリーズ三作目は家庭にいろいろな事情がある引きこもりの由宇が巻き込まれた事件。彼は唯一友人と言える舞田ひとみに助けを求めるわけですが、17歳になってもひとみはしっかりと自分に一本筋を通して忙しく生きています。最初余計な部分が多いような気がしたのですが、読み終わってみるときちんと計算されていたことがわかりさすが歌野さん!と感嘆しました。ただ一つどうしても気になったのが犯人像です。こんな綿密な計画と行動は合ってない気がします。長めのエピローグのおかげで後味は悪くないですがテーマはとても重かったです。
読了日:5月14日 著者:歌野晶午
百舌の叫ぶ夜 (百舌シリーズ) (集英社文庫)百舌の叫ぶ夜 (百舌シリーズ) (集英社文庫)感想
旧版既読。あまり覚えてはいなかったもののドラマになったので見ていたらそこここに違和感があり原作が気になってきたので改訂新版で再読してみました。再読でも登場人物たちに引きずられこの世界にどっぷり浸かって楽しめました。初読同様20年以上前の作品という古さは全く感じませんがドラマは上手く現代に合わせて変えていますね。雰囲気が違うのですが私はどちらもそれなりの良さがあると思います。シリーズはこれ一作しか読んでいないのでこの機会に続きも読みたいと思いました。
読了日:5月13日 著者:逢坂剛
狐さんの恋結び狐さんの恋結び感想
<辛口ご容赦>前作のラストが気に入らなかったのにそれでも手に取ったのは逆に続編で前作のもやもやを綺麗にまとめてくれるかな、と思ったからです。変なファンタジー展開はなくなって読み易くはなっていますが、前作の失恋を引きずった狐さんは痛々しいばかりで内向的で、前作のような飄々とした感じはなくなってしまい残念です。そして恋結びをした後は…またこういうラストですか…。続けるつもりなら最後数ページだけではなくそれなりに惹きつけるものが欲しいです。雰囲気としては前作の方が好きでした。次こそすっきり終わってほしいです。
読了日:5月12日 著者:北夏輝
ブックカバーの本―いろいろ素材、いろいろデザインブックカバーの本―いろいろ素材、いろいろデザイン感想
手芸や洋裁好きの読書家さんなら絶対楽しめると思います。もうすぐにでも作ってみたいものがいっぱいです。いろいろな図案の布製のものはもちろん革や紙に消しゴムはんこのものもあります。栞も載っています。「泥棒の格好をして逃げる兎さんを十手を持って追いかける蛙」という刺繍図案の時代小説用のブックカバーが妙にツボに入ったのでいつか作ってみたいです。その隣のページにはミステリー用の刺繍があるのですが…人魚姫かと思ったら犯行現場だった!これを作って本にかけて外で読んだら注目の的間違いなしですね。私にはできませんが^^;
読了日:5月12日 著者:
猫街道三拾三次 歌川猫重―キャット・アート・コレクション猫街道三拾三次 歌川猫重―キャット・アート・コレクション感想
CAT ARTは有名絵画でしたが、こちらは題名通り「東海道五十三次」の構図ほとんどそのままに人間部分がみんな猫さんたちになっています。それぞれの猫たちの表情がなんとも素敵♪人間より表情豊かだと思います。一つ一つ人間版と比べて楽しみました。これらの絵を描いたという歌川猫重によるそれぞれの絵の解説がまた秀逸で、すごく勉強になったかと思えば、トロろ汁に思わず吹き出したりして楽しみました。山部猫人の歌のインパクトも強かったです。ラストの制作余話も楽しく拝見しました。
読了日:5月12日 著者:シュー・ヤマモト
あとかたあとかた感想
少しずつ繋がった連作短編集。人間というものはみな安定を求めながらも安定することも恐ろしいと感じるものなのかもしれません。それぞれの主人公がもがいて手を伸ばす心情はわかりたくないけれどわかってしまいます。凄く優しいけれど痛々しく、雰囲気は好きだけれど同化したくはない、そんな不思議な感覚です。そんな中、後半に行くにつれ話は痛々しいだけではなくなり「やけど」から「うろこ」でほっとし、さらに「ねいろ」で読後感も優しくしてくれました。読後自分の遺すだろうものを少しだけ考えました。
読了日:5月12日 著者:千早茜
桃ノ木坂互助会 (文芸書)桃ノ木坂互助会 (文芸書)感想
互助会の老人たちによる勧善懲悪のスカッとする物語と思い込んでいたのですが…。町に危害を及ぼす人を追放するための彼らのやり方に一度皺を寄せた私の眉間は、その後ある姉妹が絡むことで急速に話が展開して行っても皺が寄りっぱなしのままだった気がします。ターゲットに同情の余地はありませんが表紙絵のようなほのぼのさはどこにもなくなんともダークなお話でした。正義の捻じ曲げがどうしても受け入れられず私の好みではありませんでしたがこの作家さんらしい話のようですのでラストのスピード展開などは好きな方は楽しめると思います。
読了日:5月11日 著者:川瀬七緒
死亡フラグが立つ前に (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)死亡フラグが立つ前に (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
「死亡フラグが立ちましたのずっと前」で本宮と陣内の出会いのころの話に始まり、「死亡フラグが立つ前に」は陣内がなぜか頼りになる友人として出現し「キルキルカンパニー」では題名そのまま。ラストの「ドS編集長のただならぬ婚活」ではまさかの殺伐ガールとのリンクが!最初はそろそろこのパターンも飽きてきたかな、なんて思っていたのにラストのこの一編でしっかりのめりこんでしまいました。やっぱりこのリズムが好きかも。この話の続きがとても読みたいです。シリーズを読まれている方は是非殺伐ガールを読んでからどうぞ。
読了日:5月10日 著者:七尾与史
一千兆円の身代金一千兆円の身代金感想
このミス大賞受賞作。元副総理の孫の誘拐。身代金は一千兆円。視点は様々な人の間を動き、少しずつ全体像を見せてくれる手法は読み手を惹きつけるのに上手いと思います。ミステリとしては途中でおよそのところは見えてきてしまいましたが、社会派としてはいいところを突いてきたな、と思いました。大変難しい問題でなかなか変わることではないかもしれませんが、若い人にこそ考えてもらいたいことでありこの本を読むことで考えるいい機会になるかもしれません。もちろんあと一息と思う部分もありますが今後の作品が楽しみです。
読了日:5月10日 著者:八木圭一
まほろ駅前狂騒曲まほろ駅前狂騒曲感想
二人がそれぞれ背負っている過去をどのように消化し、向き合っていくか。これにはるちゃんを預かるということでいきなりフラグが立ち、行天がそれを受け止めることができるのか不安になりながら読み進めることになりました。はるちゃんは本当に強い。しっかりと愛情をもって育てられているんでしょうね。ストーリーはいつものメンバーも交えていろいろな出来事が一本に繋がり一気に読んでしまいました。展開にはドキドキしたりほっとしたり泣きそうになったり…沢山のことに気づかされ充実した読書タイムでした。今後の彼らにもまた会いたいです。
読了日:5月8日 著者:三浦しをん
北乃杜高校探偵部 (講談社ノベルス)北乃杜高校探偵部 (講談社ノベルス)感想
以前に一緒に謎を解いた高校生5人がクラスがバラバラになってからの事件4編。シリーズの続きかと思ったのですがそうでもないようです。乾さんの作品はキャラに思い入れができないことが多いのですが、今回は5人のキャラを描き分け、以前より読み易くなっていると感じました。表紙絵も上手く特徴をつかんでいると思います。軽いお話ですがパターンがあって読み易く自分の高校時代を思い出したりして楽しめました。犯人を捕まえることがすべてではないラストの一話がとても好きです。差し込まれている「十年後の読者のために」が笑いを誘います。
読了日:5月8日 著者:乾くるみ
ブックカバーを作る―しまい込んでいた布の再利用 アイロンと両面テープでらくらくできるブックカバーを作る―しまい込んでいた布の再利用 アイロンと両面テープでらくらくできる感想
表装用裏打ち用紙と両面テープで作るブックカバー。これはしっかりするし綺麗に出来上がるのがわかります。素敵なアイディアで、カルトナージュで表紙を作るよりは手軽にできると思いました。でも、表装用の裏打ち用紙って、かなり前の記憶ですが巻で買ったら多すぎるし、小さいサイズはとーっても高かった気がします。ブックカバー以外に載っている厚手の手帳用カバーや名刺入れなどのようなものを作るならともかく普通のブックカバーを作るためにわざわざ表装用裏打ち用紙を買うってのは残念ながら私はしないと思います。
読了日:5月7日 著者:えかたけい
まほろ駅前番外地 (文春文庫)まほろ駅前番外地 (文春文庫)感想
シリーズ二作目。今作ではいくつかの章で視点が二人の周りの人になっていて、周りの人たちの日常や人となりなども別方向から楽しむことができました。中でも「星良一の日常」が気に入りました。「岡夫人は観察する」は二人をよく見ていてもっと彼らを教えて!と思いながら読んでいました。今回実は一番印象深かったのは、トイレを見るとその家がわかるというところだったりします。思わず自分の家のトイレを思い浮かべました。最初のころの二人とは距離感も関係も少しずつ変わっているのを感じます。今後の二人の変化も楽しみです。
読了日:5月7日 著者:三浦しをん
あなたに似た人〔新訳版〕 II 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕あなたに似た人〔新訳版〕 II 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕感想
1に続けて読みましたが、1の方がブラックなインパクトは強いかもしれません。ブラックではなくても「サウンドマシン」「偉大なる自動文章製造機」などは設定が面白く心に残りそうです。逆にインパクトが強いのは「クロードの犬」のシリーズでした。中でも「ラミンズ」は読み始めからなんとも身の置き所のないむずがゆさがあり、ラストはああやっぱり…と思わす息を止めました。「廃墟にて」もよくあるパターンですがこの短さにすべてが説明されているのは驚きます。後味は優しくないのですが児童書にはないダールの色を楽しみました。
読了日:5月2日 著者:ロアルド・ダール
あなたに似た人〔新訳版〕 I 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕あなたに似た人〔新訳版〕 I 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕感想
「チョコレート工場の秘密」などの児童書で有名なロアルド・ダールですが、こちらは奇妙な味の短編小説。どれもなんとなく不穏な空気が漂うストーリーですが、特にラストの一行でやられた「南から来た男」が印象的です。他にも「プールでひと泳ぎ」「皮膚」も思いがけないラストが苦く残りました。すべてが強烈なインパクトを与えてくれるわけではありませんが、しっかりミステリで、短編集でも読み応えがありました。ブラックなものを楽しめる方にはお勧めします。
読了日:5月1日 著者:ロアルド・ダール

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