2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:28冊
読んだページ数:7423ページ
ナイス数:2570ナイス


ごはんのおともごはんのおとも感想
おなかがすいてるとき読んだら大変です。もう、本当にどれも美味しそう。連作短編の形で少しずつ繋がりながらそれぞれの人たちがささくれたり擦り切れたりしたときお料理に癒されます。特別なお料理が載ってるわけじゃないのに。ごはんのおともって本当にほっこり幸せになれますよね。コミックですが絵もとても優しくて良かったです。言葉の選び方も好き。「おこぶ」ってひらがなにすらなんだかほっこりしちゃいます。お気に入りの一冊になりました。黄身の醤油漬け、知ってたけどやったことなかったです。早速仕込んだので明日がとても楽しみ♪
読了日:4月27日 著者:たな
七つの黒い夢 (新潮文庫)七つの黒い夢 (新潮文庫)感想
題名と作家さんの名前からホラーミステリを想像したのですがダークファンタジーという分類のようです。乙一さん、恩田さん、北村さんは想像より軽いですが安定した話運びです。誉田さんのラストはなかなか衝撃で一番印象的です。西澤さんも軽めだけど作家さんらしいお話だと思います。桜坂さんは初読みですがこういう軽さは好きですね。岩井さんのが雰囲気が一番怖いです。文章からもじわじわと怖さが伝わってきます。でもこの独特な文章と話運びは癖になりそうです。期待ほどブラックではないですし全体として軽めですがさらっと楽しめました。
読了日:4月27日 著者:乙一,恩田陸,北村薫,誉田哲也,西澤保彦,桜坂洋,岩井志麻子
第一話: 石持浅海「連作短編集・第一回」コレクション (光文社文庫)第一話: 石持浅海「連作短編集・第一回」コレクション (光文社文庫)感想
こういう企画ができること自体が石持さんの凄さを表していますね。連作短編の一話目だけをずらっと読ませてもらえるって、本当に贅沢!そして自分で驚いたのがたくさんの石持作品を読んでるつもりだったのに既読の短編の方が断然少ないこと。どれも続きが読みたくなるものばかりですからまだまだ楽しい作品にたくさん出会えそうで楽しみです。インパクトが強かったのは「この国。」の第一話。すぐにでも読みたいのが毎回違う酒と肴で華を添える「Rのつく月には気をつけよう」。人外探偵の「温かな手」も絶対読みます。
読了日:4月26日 著者:石持浅海
探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて感想
オイルサーディンを誤発注して何でも屋になった橘良太。ある日依頼された子守の相手は10歳の探偵少女アリサ。小生意気なこの少女がやたら可愛いし、よく切れます。出会う事件は殺人事件など軽いものではないですが、二人のやり取りが微笑ましく、またそこからさらっとアリサが答えを導き出すのを楽しみながら読み進めました。脇キャラもみないい味を出していて、表裏見返しまで含めたぐるっと一枚の表紙絵も本当によく特徴をとらえていて見ていて思わず笑みがこぼれます。もちろんトリックなどはあっさりですが続きがでたらぜひ読みたいです。
読了日:4月23日 著者:東川篤哉
京極夏彦の妖怪えほん (5) ことりぞ (京極夏彦の妖怪えほん5)京極夏彦の妖怪えほん (5) ことりぞ (京極夏彦の妖怪えほん5)感想
さらっと読んでしまったら怖さをほとんど感じないかもしれません。それほどこの少女は無邪気に見えます。お面をつけているし、ちょっと着物のような可愛らしいお洋服に赤い靴が印象的です。じっくりと読んで彼女が感じている何かを一緒に感じ取ったところでゾクゾクっと怖さがやってきました。「ことりぞ」を漢字で想像できる大人の方が具体的な怖さを感じやすいでしょうか。
読了日:4月23日 著者:京極夏彦
星降り山荘の殺人 (講談社文庫)星降り山荘の殺人 (講談社文庫)感想
やたら親切に枠囲みの説明書きがあるのが面白い試みだなと思いながら、その内容に納得しながら読んでいました。ある場所まで読み進めると、そういうことなのか!となんだかとても爽快でした。アンフェアなのかな?私はフェアだと思いますが。派手な話ではないですがちゃんと本格だと思います。推理は論理的に組み立てられていて好みです。嵯峨島さんが印象的でした。そういえば最初に聞いていた話は結局どうだったのでしょうか。ラストがちょっとぼやけたのでそれが動機の方がしっくりいった気もします。20年前の作品ですが十分楽しみました。
読了日:4月21日 著者:倉知淳
スコッチ・ゲーム (幻冬舎文庫)スコッチ・ゲーム (幻冬舎文庫)感想
タカチを縛っている高校三年生の3月に起きた事件に2回生の冬休みに彼女が向き合います。回想部分は普通の高校生のミステリとして読めますが、いつもの飲みながらの論理の応酬シーンになった途端なんだかほっとしました。事件には伏線はきちんと張られてしっかり謎解きされますが読み手には想像しにくくてちょっと唐突かも。今回ほとんど出番のないボアン先輩ですが、殺人事件がなければこのメンバーとは出会っていなかった、と事件を肯定しかねないタカチに放った言葉が印象的です。「その時は、また別の出会いがあった。それだけの話だろ。」
読了日:4月19日 著者:西澤保彦
風のベーコンサンド 高原カフェ日誌風のベーコンサンド 高原カフェ日誌感想
東京からひとりやってきて高原でカフェを開いた奈穂の連作短編。最初驚いたのがたった2年学校に通うだけで簡単にカフェって開けてしまうものなんだ、ということ。でももちろん簡単にそれで採算の取れる店になるわけでもなく、周りにも恵まれて努力もしっかりして店って育っていくんだとわかります。お料理の描写も素敵♪何度も美味しいベーコンでベーコンサンドを作りたくなりました。ホテルと地元との関係がよくあるようなものではない所も楽しめました。最終話のまとめ方もとても綺麗です。軽くてもさすがベテラン作家さんの作品だと思いました。
読了日:4月17日 著者:柴田よしき
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社文庫)私たちが星座を盗んだ理由 (講談社文庫)感想
表紙からほのぼのとした雰囲気を想像して読み始めたので最初の「恋煩い」の不穏な空気にびくびくしました。そして迎えたラストの怖さ。「妖精の学校」はさすがにすぐには分かりませんでしたが、一行の意味するところを調べて理解すると見ていた景色が変わり、雰囲気も一変しました。「終の童話」はずっと心配しながら読んでいましたがああ、やっぱり。でもお話としてはすごく上手い運びだと思いますし、犯人も動機も秀逸。一番の好みもこれですね。5つのラストにそれぞれドキッとする少しずつ色の違う短編。堪能しました。
読了日:4月17日 著者:北山猛邦
京極夏彦の妖怪えほん (4) とうふこぞう (京極夏彦の妖怪えほん4)京極夏彦の妖怪えほん (4) とうふこぞう (京極夏彦の妖怪えほん4)感想
これは絵が見事です。おばけが怖いという子供の心理が見事に部屋の中に現れていて、隅から隅までじっくり見てはゾゾッとしました。”とうふこぞう”について実はよく知らなかったのですが、怖くないおばけなんですね。思わず豆腐小僧について調べてしまいました。子供の気持ちに合わせてあるところでガラッと絵の雰囲気も変わりますが、これもまた良く表現されていると思います。京極さんの絵本ではない豆腐小僧の方も読んでみたくなりました。
読了日:4月16日 著者:京極夏彦
逃げる幻 (創元推理文庫)逃げる幻 (創元推理文庫)感想
時代背景は第二次世界大戦後ですがとても読みやすいです。読後1945年発行と知り驚きました。訳が今だからというのもあるかもしれません。題名の邦訳も上手いですね。読みながらまさしく逃げていく幻を追いかけていました。少年の消失と密室殺人。トリック自体は驚くほどのものではありませんが緻密に表現される背景と張り巡らされた完璧な伏線、さらにそれを綺麗に回収してしまうラストには驚かされました。普段あまり海外ミステリ自体を読まないのですが、さすが2015年海外ミステリ一位です。古き良き海外ミステリを堪能しました。
読了日:4月16日 著者:ヘレン・マクロイ
透明カメレオン透明カメレオン感想
声だけが素敵なラジオパーソナリティの恭太郎。彼がいつも仕事帰りに寄るバー「if」の常連さんたちとの空間。コメディタッチの出来事とともに穏やかに過ごしていると思われたところへ飛び込んできた不穏分子の恵。成り行きで彼女を手伝うことになって…。正直初期の作品のインパクトを考えたら軽めかもしれませんし前半は長く感じたりしました。でもあとから考えたら綺麗に伏線は張ってあり、物語が一気に動き始めたらひたすらページをめくるしかなくなっていました。ラストはさすが道尾さんです。すごく優しくて切なくて読むのが辛いほどでした。
読了日:4月14日 著者:道尾秀介
5分で読める! ひと駅ストーリー 本の物語 (宝島社文庫)5分で読める! ひと駅ストーリー 本の物語 (宝島社文庫)感想
本の物語ということで期待していましたが、短すぎて話の中に入っていきにくいのか私には合わないらしく目が滑ったままラストまで行ってしまい読み返すものがいくつもありました。滅多に挫折しないのですが三分の一ほど読んだところでとうとう諦めて、残りはミステリ作家さんだけ拾い読み。その後皆さんの感想を拝見し評判のよかったものも読みました。さすがみなさんの挙げていたものは読みやすく分かり易いです。好みは王道ですがスパッと割り切れるラストの「六法全書は語る」。私には新しい作家さんを開拓とまではとてもいかず残念でした。
読了日:4月14日 著者:
あくむ (集英社文庫)あくむ (集英社文庫)感想
一応分類としてはホラー短編集になるのでしょうか。まさしく「あくむ」という題名がぴったりの5つの話が入っています。さらさらっと読むつもりがどれもみんな濃くて、同じようなテイストになってもおかしくないはずなのにそれぞれが全く違った読後感を運んでくるのに驚きました。「ブラックライト」にガツンとやられたのですが、後半に行くにつれてさらにインパクトは強くなり、特に「ゴールデンゲージ」の救いのなさには愕然としました。「インビジブルドリーム」はこのあとどうなるんですか?嫌ー!って感じなのですが。
読了日:4月13日 著者:井上夢人
サラバ! 下サラバ! 下感想
必死にもがいている貴子を見るのは辛かったし、一気にやってきた歩のツケは情けなく本当に哀しくなりました。ハゲが悪いものの象徴のように繰り返されるのもかなり嫌な気分になりました。それでも上巻より繋がるこのリーダビリティには驚きます。読後それぞれの着地点になんとかほっとしました。自分自身に重ねて感動するにはちょっと年を取ってしまいましたが、自分の子供がそしてこれからの若い方々が自分自身の手で信じるものをつかんでくれることを祈ります。西さんご自身が描いて切り離し繋げたという表紙も読後見ると感慨深いです。
読了日:4月11日 著者:西加奈子
サラバ! 上サラバ! 上感想
「僕はこの世界に、左足から登場した。」スタートのこの文章が浮かんだことで生まれたこの男の子視点の一人称の物語。物語の方に西さんが引っ張られてぐいぐいと書き進めていったんだろうというのが読んでいてもよくわかります。これだけの情景とそれぞれの人々を目に見えるように描いてしまう西さんを凄いと思う反面、海外駐在員の家族の実態を知っている身としていろいろなことが痛々しく読んでいてうんざりしてくる部分もありました。父と母、姉。そして主人公自身。今後の彼らがどう生きて結末を迎えるのか期待を持って下巻に進みます。
読了日:4月11日 著者:西加奈子
だいじな本のみつけ方 (BOOK WITH YOU)だいじな本のみつけ方 (BOOK WITH YOU)感想
「朝日中学生ウイークリー」連載+書下ろしなのでもちろん中学生向け、主人公も中学生です。大崎さんらしい優しい本にまつわるお話になっていました。レーベルももちろん児童書ですから大人が読むにはやっぱり多少は物足りないです。考えてみたら私も娘も中学生のときは既に児童書よりミステリを読んでいました。それを考えたらちょっと今の中学生にも物足りないかもしれません。本をあまり読まない人に本好きになってもらうにはいいのかな。
読了日:4月10日 著者:大崎梢
全裸男と蛇男 警視庁生活安全部遊撃捜査班 (講談社X文庫ホワイトハート)全裸男と蛇男 警視庁生活安全部遊撃捜査班 (講談社X文庫ホワイトハート)感想
シリーズ2作目。登場人物たちはみな相変わらずの個性的なキャラで楽しめますが、事件の方がどんどんえげつなくなってきて、ホラーが苦手だと相当怖いかもしれません。被害者になんの落ち度もないところが気分の悪さに拍車をかけます。後味も決して良いとは言えなくて大人向けだというのを再認識しました。長谷パパに対するトモの見解が印象的でした。――「今じゃ目刺しは見るのも嫌だ」ではなく、「今でも目刺しが好きだ」と言えるのは、金で苦労した時代をきちんと自分の血と肉にした証だ――
読了日:4月10日 著者:香月日輪,わたなべあじあ
アールダーの方舟アールダーの方舟感想
アララト山へノアの方舟を探しに行くパーティ。登山中に起こる殺人事件。きっちり本格ではありますが、周木さんのお話らしく薀蓄がやたら長いです。いや、長いというよりほとんどが宗教的な薀蓄で構成されていると言ってもいいかもしれません。かなり分かり易く砕いて説明されていて読みやすくはしてくださっていますがそれでもみんなこういうのを読みたくて手に取るわけじゃないのに、とはちょっと思いました。でも数学の薀蓄よりは読みやすいとは思います。ただひとつ。アレルギーっ子を育てた経験としてあれだけの劇症で食べ物や薬を自分で→
読了日:4月9日 著者:周木律
京極夏彦の妖怪えほん (3) あずきとぎ (京極夏彦の妖怪えほん3)京極夏彦の妖怪えほん (3) あずきとぎ (京極夏彦の妖怪えほん3)感想
美しい色使いで田舎の綺麗な景色を表現している中で、得体のしれない音が不気味さを運んできます。それでもさらさらと読み進めた後の3文字の擬音語。その後の余韻。思わず固まりました。子供への警鐘もあるのでしょうがこれはめちゃくちゃ怖かった。さすが京極さんです。
読了日:4月9日 著者:京極夏彦
群青のタンデム群青のタンデム感想
同期の警察官の男女の連作短編です。いろいろな事件に関わりながらあっという間に年月は経ち彼らは出世していきます。一つ一つの話にはちゃんと伏線が張られています。それでもなんとなくどこかが置き去りにされているような変な違和感を持ったまま読み進めたのですがエピローグに思わずのけぞりました。だからなのか!と腑に落ちた部分もありましたが読み返さないとわからなかった部分もありました。技術的に巧みだとは思いますが、もう少し分かり易い方が単純に楽しめるような気がします。
読了日:4月8日 著者:長岡弘樹
機巧のイヴ機巧のイヴ感想
江戸時代風の世界で精密に作成された機巧(オートマタ)の女。ヒトとモノとの境界はなんなのか…。特殊設定の世界がしっくりと馴染み惹きこまれて読み進めました。分類としてはSFのような気がしますが、一話目はミステリとしても凄く良くできていて、ラストもとても綺麗です。その後は登場人物たちの過去やその後に触れながら連作の形になっていて、最終話のラストは一話目のラストとは違った意味で安心して読み終えられました。ちょっとしたラブストーリーでもありますね。内容も印象深く長く残りそうです。楽しみました。
読了日:4月7日 著者:乾緑郎
珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
5つの短編、ちゃんとフレーバーは違っています。私の一番好きなのは「可視化するアール・ブリュット」かな。一編目は事件そのものは悪くないのですが、オチについては最初からそうだと思って読んでいたのでわかった時は狙いすぎの気がしてがっかりしました。。二編目もそれだけって感じがしてこれも残念。ダーツの話ははラスト一行になるほどと納得。レモンの話と書下ろしのシャルルの話がとても良かったです。初出と執筆時期の関係で仕方ないかもしれませんが、今回はコーヒーの話がほとんどなかったので、次はタレーランらしいお話を期待します。
読了日:4月6日 著者:岡崎琢磨
教場教場感想
警察学校の中ってこんななの?という第一話での驚き。その後第二話第三話と読み進めましたが正直言って途中で投げ出したくなりました。ものすごく気分は悪いです。心構えなどこのような状況で徹底的に叩き込まれるというのはわかりますが人間というもの完璧なわけがない。信頼関係が崩れ決定的に破滅する様子を背筋が寒くなりながら読み進めることになりました。ようやく明るい兆しと成長が見えた最終話。なんとか気分よく読み終えほっとしました。でもこれだけのことを潜り抜けてきて、それでも不祥事って起こるんだなんて思ったことも事実です。
読了日:4月6日 著者:長岡弘樹
死ぬまでに行きたい!  世界の絶景 日本編死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 日本編感想
確かに日本の絶景です。本当に美しい。日本が四季のある国だということをあらためて実感します。きちんと旅行の日程や予算なども紹介されているので、実際に見に行きたくなったら参考になると思います。でも、花や紅葉、雪など季節限定の絶景が見れるのは一年のうちの限られた期間になるわけで、その短い期間での日程調整や人出を考えたらかなり躊躇してしまいました。実際に行ったことのある場所も、季節に関係ない絶景ばかりだったりして苦笑いです。でもだからこそこの短い期間の美しさをまとめて見ることができるのは嬉しいですね。
読了日:4月3日 著者:詩歩
おぞましい二人おぞましい二人感想
この話は今まで読んできたゴーリー本の残酷さとは違い本当におぞましい話でした。ゴーリーらしい緻密な絵とあらゆる部分で計算されたと思われる背景や小物はいつも通りなのですが、このおぞましさに思わずページを早くめくらずにはいられません。あれだけ本の中で子供を酷い目に遭わせてきたゴーリーが実際に起きた事件であるこれを描かずにいられなかったということが理屈で想像できても感覚ではとても理解できませんでした。おぞましい二人が育ってしまった背景は現代では決して珍しいものではない気がします。それがまた恐ろしい。
読了日:4月3日 著者:エドワード・ゴーリー
THE 密室 (ジョイ・ノベルス)THE 密室 (ジョイ・ノベルス)感想
鮎川、泡坂、折原、山村美紗作品は既読。それらも含めこのテイストは好きですね。古臭いわけではないけれど昭和の香りがちょっとするような。短編でもしっかりそれぞれの味が出ていると思います。山村美紗さんの作品は久しぶりに読みました。読んでいて何となく文章の癖を思い出し懐かしくなりました。陳舜臣さんはもしかしたら初めて読んだかもしれません。トリックには驚愕。山村正夫さんも飛鳥高さんも改めて考えるとあまり数読んでいない気がします。ゆっくり手に取ってみたくなりました。
読了日:4月2日 著者:泡坂妻夫,山村正夫,鮎川哲也,折原一,陳舜臣,山村美紗,飛鳥高
([ん]1-4)明日町こんぺいとう商店街: 招きうさぎと七軒の物語 (ポプラ文庫)([ん]1-4)明日町こんぺいとう商店街: 招きうさぎと七軒の物語 (ポプラ文庫)感想
可愛らしい表紙の印象通り、優しいお話が詰まっています。既読の「あずかりやさん」は商店街の中に入ってもやはりいいですね。今回このアンソロが素敵だと思うのは、それぞれのお話の中にちらっと別のお店の話題が出てきたりするところで、ふわんと幸せな気持ちになります。一話全部一人称語りの形で通してしまった千早茜さんの「チンドン屋」が印象的ですごく良かったです。彩瀬まるさんの「伊藤米店」はなんともほろ苦い。最後に中島京子さんがそのほろ苦さも含め商店街を綺麗に繋げて気持ちの良い読後感を作り出していて感服しました。
読了日:4月2日 著者:大島真寿美,彩瀬まる,千早茜,松村栄子,大山淳子

読書メーター
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://m2miku.blog59.fc2.com/tb.php/440-f1eb7fff