2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4217ページ
ナイス数:1739ナイス


an・an (アン・アン) 2015/05/13号 [雑誌]an・an (アン・アン) 2015/05/13号 [雑誌]感想
この雑誌をまた手に取る日がくるとは。お笑い芸人初表紙だそうで、又吉さん本人はこの号はびっくりするほど売れなかった、とかおっしゃってましたが、本好きにとってはなかなか読み応えのある号でした。ピースの二人が読みたい本、お互いに相方に読ませたいと選んだ本も印象的でしたが、読むべき理由がある女性著名人が選んだ40冊「女が本を読むときは」が読み応えがありました。20代女性には新しい時間を与えてくれる一冊になりそうなものばかりと感じました。谷川俊太郎さんに聞く詩の味わい方「詩と恋に落ちたら。」も楽しかったです。
読了日:6月28日 著者:
お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (3) (メディアワークス文庫)お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (3) (メディアワークス文庫)感想
3冊目にしてようやく葵の素性が少しずつ明らかになってきました。お話は全くぶれずに下町人情ものをミステリテイストで仕上げています。美味しい和菓子の薀蓄や製造工程から、読んでいて上品な甘さと姿を想像できました。あんみつもみたらし団子も金平糖も本当に今すぐ食べたいです。どれも素敵な話ですが、やっぱり父子の関係を描いた金平糖のお話が一番印象的です。
読了日:6月24日 著者:似鳥航一
ぼくのニセモノをつくるにはぼくのニセモノをつくるには感想
「りんごかもしれない」がすごく良かったので、こちらも手に取ってみました。これもすっごく楽しい♪そして楽しむだけでなく自分がどういうものか思わず考えてしまいます。簡単にはニセモノは作れませんね。おばあちゃんの「木」の表現が印象的です。私はもうかなり自分の木を飾ってしまったけれど、おそらく同じ種類の木である私の娘はどんな飾りをつけて育てていくでしょう?当然たどり着くであろう微笑ましいラストもとても良かったです。
読了日:6月22日 著者:ヨシタケシンスケ
一曲処方します。~長閑春彦の謎解きカルテ~ (TO文庫)一曲処方します。~長閑春彦の謎解きカルテ~ (TO文庫)感想
本人も知らない、その人の心の中で流れている楽曲を聴くことができる心療内科医が、曲を処方することで患者を癒すお話です。彼に関わった女子高生の視点で連作短編の形で話は進みます。心療内科医の長閑はのほほんとしているようで本当に患者のことを思う優しいお医者様で人との関わり方がとても素敵でした。ただ一番肝心なそれぞれの患者の曲目が知っている曲でも原因と結びつけるのにぴんと来ないものが多くて残念です。特に最後に明らかになった過去の出来事は事件も曲も痛々しすぎです。目の付け所はいいのに勿体ないというのが正直な印象です。
読了日:6月22日 著者:沢木褄
世界から猫が消えたなら世界から猫が消えたなら感想
自分の余命一日と引き換えに世界の中からひとつのモノを消すという悪魔との取引。死と向き合う本というのは私は好きではないのですが、この本は扱っている内容は重いのに悪魔やキャベツとのどこか抜けたやりとりのせいなのか、重さはほとんど感じません。するすると最後まで一気に読めてしまいました。素敵な言葉もあるしラストも悪くないのですが、実際死を身近に感じたことのある自分としては正直あまり残る話ではなく、エンタメとして楽しむ話でした。母親の手紙は良かったと思います。
読了日:6月22日 著者:川村元気
夏の沈黙夏の沈黙感想
引っ越し後、荷物の中に見覚えのない本が一冊。読み始めたら中身は自分自身のことが書かれていた…その恐怖に怯えながらも対峙する彼女と、2年前のある男性の視点との交互で物語は始まります。なかなか明らかにならない過去の事件。すでに亡くなってしまった者の思いものせて「圧倒的リーダビリティ」に嘘はなく、一気に読まされてしまいました。最初から最後まで、男と女の強さの違い、父親と母親の思いの違いを痛切に感じずにはいられません。全てが終わった後の彼女の決意もわかる気がし、ラストシーンではさらに母親として胸を抉られました。
読了日:6月21日 著者:ルネ・ナイト
怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10)怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10)感想
いわゆる「絵本」としてのよくある手法で、はこが少しずつ大きくなりながら同じパターンを繰り返すことで読み手を惹きつけていくのですが、少しずつ少しずつ増していく不穏な空気とラストの展開が見事で、ラストには思わず息をのみます。でも実は私が一番怖かったのはその前の教室のシーン。いくらでも想像が広がってぞっとしました。この本は大人より漠然と得体のしれない不安を持っている子供達の方が相当怖いだろうと思います。
読了日:6月19日 著者:小野不由美
孤島の鬼 (江戸川乱歩文庫)孤島の鬼 (江戸川乱歩文庫)感想
これが昭和4年という昔に書かれたというのが驚きです。すごく面白かったです。ミステリとしてドキドキ読み進め、途中からはほぼ冒険小説。読み終わってみたら恋愛小説?とても読みやすく一気でした。乱歩の他の作品ももっと読みたいと思いました。読後創元版にはある衝撃的シーンがこちらではないことを知り、図書館で創元版のその部分を読みました。私はこの部分があった方がラストの余韻が大きく創元版の方が好みです。(※私の誤解があり、感想を修正しました)
読了日:6月19日 著者:江戸川乱歩
朗読者 (新潮文庫)朗読者 (新潮文庫)感想
[ガーディアン1000]読み終わって余韻がすごくて暫くぼーっとしていました。恋愛ものは普段手に取りませんが、これは意外とミステリのように後々まで引きずって気になる部分もあり一気に読み進めてしまいました。不器用でまっすぐで一生懸命。「あなただったら何をしましたか」この問いに誰が答えられますか?何をするのが正解だったのでしょう?そして「私への手紙はありませんか」に胸が詰まります。彼女が取り寄せていた本、さらには「彼女はあなたと一緒に学んだんですよ」にとうとう涙がこぼれました。なんて残酷な悲しい世界でしょう。
読了日:6月15日 著者:ベルンハルトシュリンク
ラスト・ワルツラスト・ワルツ感想
シリーズ4作目。期待度が大きいのか特別なインパクトはなくなってしまいましたが、綺麗にそつのない中編三編でどれもさらっと読みやすかったです。女性目線の「舞踏会の夜」が好みです。「アジア・エクスプレス」はスパイの目線だからか、冷徹な機関の雰囲気が薄くなり、「無意識に」「スパイとして完全なミス」という言葉が出てきてびっくりしました。「ワルキューレ」も同様で、関係者への露出も多くすごく派手なので違和感を持ちましたが、最終的になるほど…どれも綺麗なオチは相変わらずでしっかり楽しみました。
読了日:6月14日 著者:柳広司
嗤う淑女嗤う淑女感想
流石のリーダビリティです。騙される側の事情や弱さが悲しい。たくさんの選択肢があったはずなのに。そんな人を探し出しつけこむ頭の良さ。確かに彼女は悪女ですが、彼女ほどではなくてもこういう面を持っている女性って意外といるような気がします。もっと強烈な唐沢雪穂を思い浮かべてしまいインパクトが弱かったのかもしれません。帯通り気になっていたことがしっかり伏線でひっくり返りますが、性格的に違和感を感じていました。そして全てがわかった時彼女の嗤いにやっぱり!と納得。そのからくりが時間的な問題で釈然としないのが残念です。
読了日:6月14日 著者:中山七里
思い出は満たされないまま思い出は満たされないまま感想
この作家さんの作品は私には合うものと合わないものがあるんですが、これはとても好みでした。ひとつの団地とその近くの神隠しに遭うという立ち入り禁止の森。団地に住むいくつかの家族と人々の絆が過去未来錯綜して広がっていきます。切なくて泣きそうになるものもありましたが、それぞれがきっかけを経て変わっていきます。連作短編の形で登場人物や関係者が少しずつ繋がり、それぞれが最後に見せてくれたものには驚きました。ラスト数ページは好みが分かれるかもしれませんが私は綺麗な読後感を運んでくれてとても良かったと思います。
読了日:6月9日 著者:乾緑郎
キャプテンサンダーボルトキャプテンサンダーボルト感想
合作だそうですがそれを忘れるほど文章は伊坂作品と変わらず全く違和感なくこの世界に取り込まれました。この厚さを一気に読ませてしまう筆力はさすがです。偶然出会った幼馴染、それぞれに年をとっているはずなのに一瞬で昔同様の絆をとりもどしてしまうところなど憧れます。口笛のシーンがいいですね。ぐっときます。風呂敷を広げすぎたんじゃないかと思うほどたくさんの全く違う伏線が、するすると繋がって現在から未来へと、更には過去の場面を見せるとき、本当に楽しくて嬉しくなりました。読後感も良く、流石!としか言いようがないです。
読了日:6月9日 著者:阿部和重,伊坂幸太郎
酔(ゑ)ひもせず 其角(きかく)と一蝶(いっちょう)酔(ゑ)ひもせず 其角(きかく)と一蝶(いっちょう)感想
屏風に描かれた犬が動くところを見た遊女が次々と姿を消す。その謎を解こうと奔走する俳諧師其角と絵師暁雲。時代ミステリとして二人の役割分担や友情も含めて活躍をハラハラしながらも楽しんで読みました。二人の関係がとてもよかったです。ところが事件の全貌が明らかになった後は、事件以前の過去の話は報告する形で軽くまとめられてしまっていましたし、後の二人についても実在の人物ゆえに忠実になぞっているのか悲しい結末で残念です。そんな思いで読み続けた後のラスト数ページは思いがけずに綺麗で切なくて本当に泣かされてしまいました。
読了日:6月8日 著者:田牧大和
朧月市役所妖怪課 妖怪どもが夢のあと (角川文庫)朧月市役所妖怪課 妖怪どもが夢のあと (角川文庫)感想
朧月市妖怪課のシリーズ3作目にして完結編です。封じていた妖怪を解き放っているあるグループとの戦いが待っています。それまで、憑りつかれた妖怪が魅力的だったせいなのか、妖怪たちとの関わりは意外とほのぼのとしたものに感じていました。ところが今回はなかなか厄介です。更に本書は中ほどで思いがけなくあっさりとあることが起きて、主人公と一緒に呆然!青柳さんヒドイ…。一応きちんと収束し後味も悪くないようになっていますが、私は結局ずっとショックを引きずって、更にラストで泣きそうになりました。
読了日:6月7日 著者:青柳碧人
アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
ミステリ読みになって何年も経ちましたが、ネタバレなしでこの本を読むことができました。皆さんの感想を見るとかなり情報は流出してしまっているのですね。先入観なしで読めたこと、何と幸せだったかと思います。いろいろ違和感は感じていましたが(おそらくそれはフェアゆえだと私は思います)あまり気にせずに読み続けその部分まで来て、ああっそれか、それなのか!と一気に腑に落ちました。読後これを題材にしようと決めたとき、そしていかにフェアに物語として構築していくかを考えていたときの女史のワクワクした思いが想像できました。
読了日:6月7日 著者:アガサクリスティー

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