2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:7206ページ
ナイス数:1947ナイス


人狼城の恐怖〈第3部〉探偵編 (講談社文庫)人狼城の恐怖〈第3部〉探偵編 (講談社文庫)感想
蘭子たちがどのようにしてこれらの事件に関わっていくか気になっていましたが綺麗にすんなり渡欧していきました。地獄の奇術師で出てきたアレが、こんなところでまた出てくるとは思わなかったのでびっくりしました。読者と同じだけの情報を蘭子たちは難なく得るのですが、なにやら大きな力が動いていてその後なかなか捜査は進んでいきません。探偵編というより上手く整理してもらったという感じでしょうか。いよいよ完結編へ。
読了日:12月29日 著者:二階堂黎人
人狼城の恐怖〈第2部〉フランス編 (講談社文庫)人狼城の恐怖〈第2部〉フランス編 (講談社文庫)感想
人狼や星気体兵団の説明から始まりドイツのハーメルンと比べるとオカルト色が濃く取り掛かりの雰囲気が違います。といっても双子の城で渓谷を挟んで鏡のように惨劇が起こりはじめるとその後はあっという間でした。再読のはずなのに相変わらず全く覚えていなくて結末も思い出せません。幸せなのか??こんなにオカルトチックなのにちゃんと本格推理で結実するのか不安になりますが最終日に一つ明らかになったことには驚き、でもちょっとほっとしました。さて蘭子はどうやってこの二つの惨劇に関わってくるのでしょう。いよいよ蘭子登場の第三部へ。
読了日:12月27日 著者:二階堂黎人
人狼城の恐怖〈第1部〉ドイツ編 (講談社文庫)人狼城の恐怖〈第1部〉ドイツ編 (講談社文庫)感想
蘭子シリーズなのにすごく読みやすい、と思ったらまだ蘭子が出てきてませんでした。人狼城は双子のお城。第一部ではドイツ側の「銀の狼城」に招かれた十人の客と城主夫人と使用人たちの間で話が進みます。閉じ込められた彼ら、連続殺人、見え隠れする不気味な影。再読なのに全く覚えていないので展開が変わるたびにドキドキします。さて、次はフランス側、双子のもう一つのお城です。いざ!
読了日:12月22日 著者:二階堂黎人
ウェストミンスターアリスウェストミンスターアリス感想
[ガーディアン1000]小説家になろうサイトにて完訳されている「The Westminster Alice (1902)」をイベントに参加したことで知り、読了しました。サキ作アリスは戦火と政争の渦巻く『大英帝国』に迷い込みます。訳者の解釈や風刺モデルなど、たとえ原書に当たったとしても歴史に疎い私はただのパロディとして読んでしまったと思うのでとても驚き勉強になりました。
読了日:12月18日 著者:サキ翻訳:着地した鶏
雨に殺せば (創元推理文庫)雨に殺せば (創元推理文庫)感想
現金輸送車が襲われ銀行員二人が射殺され、関係者と思われる行員が自殺。更に…。今では行員が現金輸送車で給料を運ぶなど考えられませんが、時代ですね。黒まめコンビは少し設定が変わっていますが、あまり違和感はないです。それよりマメちゃんの鋭さが想像以上で驚きました。相変わらず漫才のように途中に挟まる二人の掛け合いがいいテンポを生み出して読みやすいです。今回は二課の岡崎部長がとっても素敵で、また銀行関係の専門用語や仕組みもとても分かりやすく説明してくれました。派手な作品ではないですがラストまでしっかり楽しみました。
読了日:12月17日 著者:黒川博行
改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ (幻冬舎文庫)改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ (幻冬舎文庫)感想
金さえ積めばどんな手術でも引き受ける天才美容外科医柊貴之。そのクリニックに麻酔科医としてバイトに入ることになった明日香視点で話は進みます。そんなクリニックだから患者は一癖も二癖もある人物ばかり。事件も起きるし柊には何やら隠された過去があるようだし…というわけで引きこまれてぐいぐい読み進めました。とても読みやすかったしそれぞれの話もラストも綺麗に繋がってまとまっていてとても良かったです。ミステリとしての伏線や回収を楽しめただけでなく、美容外科や麻酔科についても興味深いことがいっぱいでした。
読了日:12月14日 著者:知念実希人
闘う君の唄を闘う君の唄を感想
新任教諭として秩父の幼稚園に赴任した凛。保護者会に全く頭の上がらない園とモンスターペアレンツを相手に孤軍奮闘します。いつもの雰囲気とは違いそれはそれでとても楽しく読んでいたのですが、途中で渡瀬警部が登場するとちょっと違う話になり…お得意のどんでん返し、というよりラストは想像の範囲を超えなかったのですが最終的に中山さんのいつものテーマがガツンとやってきました。彼女が頑張りすぎるのが辛かったです。前半が良かったので無理に後半の部分を絡めなくてもよかった気がしますが、好みは分かれそうですね。
読了日:12月14日 著者:中山七里
きのうの影踏み (幽BOOKS)きのうの影踏み (幽BOOKS)感想
辻村さん自身が怖くて好きなものを書いたという怪談集。最初から背筋がすっと寒くなる短編の連続で3つめの「丘の上」のそれぞれの象徴するものに気づいたときじわじわと怖さを実感しました。その後はさらに怖くなります。「だまだまマーク」はなにがどうなっているか想像できた途端思わず本を閉じたくなりました。「ナマハゲと私」なんて怪談の域を超えて何が起きたか想像してしまいものすごく怖かったです。ホラーも怪談も好きだけどこんなに日常に近いと楽しむより怖さが勝ちます。最後の一話が怖さだけじゃなくて後味が良かったのが救いでした。
読了日:12月13日 著者:辻村深月
黒と愛 (ハヤカワ・ミステリワールド)黒と愛 (ハヤカワ・ミステリワールド)感想
凄いものを読みました。読友さんが絶賛なのが良く分かりました。感想は下手にいろいろ書かない方がよさそうですね。表紙絵そのままの世界がそこにあります。これでもかというほど振り回されてクライマックスはまるで映像を見ているようなスピード感。でもちゃんとグロくて痛くて夜中に読みたくないホラーです。そんなに難しいことや変わったことをしてるわけではないと思うのですがとにかく色々ぎっしり詰まっていて、なおかつ読み終わってみると紹介に偽りなしの純愛本格ミステリ。人を選ぶぶっ飛んだ世界感だと思いますが私はとても好きです。
読了日:12月11日 著者:飛鳥部勝則
悪霊の館 (講談社文庫)悪霊の館 (講談社文庫)感想
再読。長かった…。面白くないわけじゃありません。むしろ本格ファンならワクワクする密室や首無し遺体や双子という材料に、たっぷりの伏線、古い洋館や甲冑、一族の秘密や過去にも引っ張られ先が気になりどんどん読み進められるのです。読後すごくよくできているのもわかるのですが、読中は読んでも読んでもラストまで到達しないという感じでした。初読同様高木彬光作品をもっとちゃんと読んでおくべきだったと軽く後悔もしました。密室談義は読んでいない本のネタバレが恐ろしくて飛ばし読み。このあたりが集中できず長く感じてしまった敗因かも。
読了日:12月11日 著者:二階堂黎人
総理にされた男総理にされた男感想
総理の一大事に瓜二つのものまねを披露している売れない舞台俳優慎策が「替え玉」を演じることになりました。一歩踏み出したらさあ大変、もはや戻ることはできません。彼には一般人としての知識しかないので彼への説明は私にもとても勉強になり、こんなことになってるのか!と驚かされることもありました。慎策が切々と訴えるものは現在の日本の状況を思い、作者が訴えたいこととイコールなのかもしれません。あり得ない設定ですがリーダビリティは抜群でいつの間にか必死で彼を応援しながらラストまで一気に読まされてしまいました。
読了日:12月10日 著者:中山七里
マリオネットの罠 (文春文庫)マリオネットの罠 (文春文庫)感想
再読。久しぶりに赤川作品を読みました。読み始めは全く覚えていないと思ったのですが、途中で犯人と最後のトリックだけポンと思い出してしまい…サイコサスペンス風でラストにあれを持ってこられたら若かった私には衝撃だったのだろうと思います。今回はかなり最初からいろんな伏線が埋まっていたことに気づき初長編だったそうですがさすがだと思いました。ただ、作品が悪いわけではないのですが人生経験をある程度重ねてしまうと突っ込みどころは多くなってしまいますね。読む時期っていうのはあるんだろうなと思いました。
読了日:12月10日 著者:赤川次郎
掟上今日子の遺言書掟上今日子の遺言書感想
4作目にして厄介さん再び♪今回は長編です。厄介さんがパートナーの方が雰囲気が好きです。遺言を残して飛び降りた少女の下を歩いていて巻き込まれた厄介さん。おかげで少女も意識不明ながら無事ですが、少女の遺言書にいささか問題があり…。相変わらずの雰囲気で楽しめましたがスピード解決が売りなので短編の方が合うような気もします。今回は厄介さんからのラストの2行が印象的でした。次作の「掟上今日子の退職願」はどうやら相棒は厄介さんではないようで、この日の前日の罪悪館殺人事件はそれでしょうか。とても気になります。
読了日:12月6日 著者:西尾維新,VOFAN
道徳の時間道徳の時間感想
13年前の小学校の講演会で起きた殺人事件と居住地での連続悪戯事件、さらに陶芸家の死亡事件に関わることになった伏見。二つの事件に振り回されながら徐々に彼は事件の核心に近づいて…。最初はかなり心をつかまれて読みふけったのですが後半がちょっと残念。動機なども。どうやら受賞の条件としてかなりの加筆修正があったそうでその分物語の勢いや繋がりも失せてしまったのではないかと思います。雰囲気や作りは嫌いじゃないですしそれなりに力を持っている作家さんだろうと思うのでこの作品はこの作品として2作目以降の作品に期待します。
読了日:12月6日 著者:呉勝浩
珈琲パーフェクト・ブック―上質のテイストを愉しむ珈琲パーフェクト・ブック―上質のテイストを愉しむ感想
お土産のベトナムコーヒーを美味しく淹れたくて。豆を煎り挽き淹れるだけでも十分満足できる読み物なのですが豆の詳しい品種や精製、もちろん種類やブレンドまでいろいろなアプローチをしていてとても勉強になりました。淹れるだけは凝ったことがありコーヒーメーカーだけでなくサイフォンやベゼッティまでどこかにあるんですが残念ながら今はペーパードリップオンリー。忙しい主婦の身では片付けを思うとまた出してこようとはやっぱり思えない^^;でもコーヒーレシピもあり有名ブランドのカップ&ソーサ―の紹介などもとても楽しかったです。
読了日:12月6日 著者:小池康隆
聖アウスラ修道院の惨劇 (講談社文庫)聖アウスラ修道院の惨劇 (講談社文庫)感想
再読。舞台は昭和44年。今回蘭子が挑むのは一年前の修道院での転落死と桜の枝に吊るされた首なし死体。相変わらずの二人ですが、密室、暗号、首なし死体に始まり、他にもいろいろ、まあ見事にいろいろ詰まっています。実は初読のときは読み切るのにかなりてこずったイメージがあるのですが、今回再読だからか600ページを一気に読まされてしまいました。ラストの展開は本当に新本格を読んでる!って感じでとても楽しかったです。解説にもありますがまさしく「本格ミステリマニアによる、本格ミステリマニアのための本格ミステリ」ですね。
読了日:12月5日 著者:二階堂黎人
吸血の家 (講談社文庫)吸血の家 (講談社文庫)感想
再読。舞台は昭和44年。蘭子たちは大学生になっています。殺人予告に始まり足跡なき殺人に密室殺人、24年前にも未解決の惨劇があり…。王道のしっかりとしたミステリですが相変わらず有名ミステリに言及する部分が多いので直接トリックに触れていなくても読んでいない本が出てくるとハラハラします。ほとんど覚えていなかったので初読のように楽しめたのですがトリックや伏線を探っている時に24年前と現在が混じってしまい混乱してしまいました。横溝正史を彷彿とさせる世界。最後の最後まで世界は白黒。でもこの雰囲気は好きですね。
読了日:12月2日 著者:二階堂黎人

読書メーター
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://m2miku.blog59.fc2.com/tb.php/450-60c17d9f