2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:5533ページ
ナイス数:1727ナイス


鏡の中は日曜日 (講談社文庫)鏡の中は日曜日 (講談社文庫)感想
すごい帯がついてるので読む順番がこれでいいのか?と出版年を調べてしまいましたが、美濃牛、黒い仏に続く三作目であってるんですね。交互に語られる現在と過去。長くミステリ読みやってるといろいろ考えてしまうので全てが全て作者の思惑通りに読めてはいなかったと思いますがそれでも本当によくできてると思います。黒い仏を読んでいるからか、むしろ普通(いや正統派)と感じてしまいましたが凄い。特に何気なく読後最初に戻って読んでゾクゾクっとしました。「樒/榁」はノベルズでは別ですが同時収録で良かった。続けて読むべきですね。
読了日:3月30日 著者:殊能将之
校閲ガール ア・ラ・モード校閲ガール ア・ラ・モード感想
スピンオフと言ってもいいのかもしれません。前作校閲ガールの悦子の周りの人たち視点でのそれぞれの短編集。悦子も出てくることは出てきますがほんの少し。前作で気になっていてそのままのものがあるので続編はあらためて出るのかもしれません。ものすごくインパクトがあるとか印象に残るような話ではないですが一つ一つの短編が出版社のそれぞれの部署の内側を覗き見ているようで、読んでいて楽しかったです。
読了日:3月23日 著者:宮木あや子
そして誰かいなくなった (徳間文庫)そして誰かいなくなった (徳間文庫)感想
訃報に接し、積んでいたこれを思い出して引っ張り出してきました。すばらしいクリスティのオマージュでした。題名からの作品へのオマージュは明らかですが、もちろん単純なものではなく違いを追っているうちに、いくつかの他のクリスティ作品を意識していることもわかってきます。好きになれない主人公と一緒になって謎を追い、疑い、おおっ!と思い。さらに題名にも感服して、物語の後にも思いを馳せて余韻に浸りました。もっと早く読めばよかったです。楽しい読書時間でした。
読了日:3月22日 著者:夏樹静子
美濃牛 (講談社文庫)美濃牛 (講談社文庫)感想
黒い仏を読み、共通する石動探偵を見ても美濃牛がただひたすら長かったけどよくできた話だった、としか思い出せなかったので再読してみました。初読当時は横溝作品も乱歩作品も読んでいなかったのですが今回はその知識がある分、辺境の村の謎の洞窟というだけで心躍りました。初読の感想はどこへやら、今回はただただ楽しんで次々ページをめくりどっぷり770ページに浸かりました。黒い仏での驚愕の片鱗はこちらでもすでにありますね。順番に読まない楽しさも味わえました。
読了日:3月21日 著者:殊能将之
帰ってきた腕貫探偵帰ってきた腕貫探偵感想
短編集。腕貫さんは、相変わらず苦情係として座って話を聞くだけです。事件や謎は連続自殺事件や殺人事件など重くて結構ドロドロしてて爽やかではありません。それぞれのお話が問題を抱えている本人視点なので腕貫さんがが出てくるのは章のラストだけ。見事にぽんっと真相を語ってくれるのでそれも数ページで済んでしまいます。ユリエももちろん出てきますが、絡みも少なくてそれも含めてもっと腕貫さんを見たかったです。最後の話はなんと相談者は幽霊。彼女がちゃんと見えて話ができる腕貫さんの方が事件より謎かも。
読了日:3月20日 著者:西澤保彦
一曲処方します。~長閑春彦と謎解きアプリ~ (TO文庫)一曲処方します。~長閑春彦と謎解きアプリ~ (TO文庫)感想
シリーズ2作目。慣れたのか、前作ほど曲から導き出されるものが突拍子もないものとは感じませんでした。ドクターである長閑を始めとして、彼の周りの人も患者さんたちも本当に優しいいい人たちばかりなので、読んでいる間ずっと優しい静かな時間を過ごすことができました。といっても最後の灰瀬の話だけは優しいばかりではなく本当に切なかったけれど、アプリ自体はなかなか画期的で面白そうです。そして、長閑先生自信が背負っているものをそろそろ軽くしてあげて欲しい、続編はそんな展開を望みます。
読了日:3月19日 著者:沢木褄
猫又お双と消えた令嬢 (角川文庫)猫又お双と消えた令嬢 (角川文庫)感想
帝大院生の隆一郎と猫又のお双が誘拐予告事件の相談に乗ることになります。誘拐予告までにおきた消失出現のトリック、誘拐事件などしっかりとしているのですがどれもどこかで知ってる感じで何かが起こるたびに次から次へと先が読めてしまいました。もう一つのシリーズがアレなので敢えてこちらはそうしているのでしょうか。あちらを想定して読むと違いにびっくりすることと思います。さらにせっかく時代設定をしていて猫又なのでもっとそれを生かしてほしかった気がします。続編でその設定が必要なのかな?せっかくなので続きも読んでみます。
読了日:3月18日 著者:周木律
図書館の殺人図書館の殺人感想
“若き平成のエラリー・クイーン”などと凄い冠を付けたもんだと思いましたが、しっかり板についてきましたね。動機に関しては前作同様あまり気にしないこととして、もうほんとこういうガッツリロジック!の感じがとても好きです。アニメの薀蓄など今回はほとんど出てきません。とっつきにくかった探偵も、少しずつ本質を見せ人間味あふれる人物になってきました。彼自身の過去も含めシリーズの今後がとても楽しみです。これから手に取られる方はシリーズの最初から、できれば一作目は文庫でどうぞ♪
読了日:3月18日 著者:青崎有吾
傘をもたない蟻たちは傘をもたない蟻たちは感想
短編集です。この人は頭がいいんでしょうね。すごく計算されていて美しい構成だと思います。決して綺麗ではないラストがとても好みです。確かにデビューはジャニーズの看板を下げていたかもしれませんが、もう看板は要らないと思います。ドラマは実にうまくリンクさせて編集していましたが、文章で読む方が良かったです。衝撃だったのは「Undress」「インターセプト」。好きなのは「にべもなく、よるべもなく」かな。イガヌだけはどうも受け入れられず…女性目線であることにみなさんのレビューで気づきなんとなく納得しました。
読了日:3月15日 著者:加藤シゲアキ
時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者 (集英社オレンジ文庫)時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者 (集英社オレンジ文庫)感想
シリーズ2作目。作者の法医学の薀蓄が好きで手に取るので、器具などの十分にないファンタジー世界での話の展開はかなり歯がゆいものがありました。このシリーズはミステリ展開を期待するよりファンタジーとして単純に楽しむ方がいいのかもしれません。オレンジ文庫というレーベルがライト文芸ということなのでそのテーマには沿っているのでしょうね。まだまだですが主人公の成長物語でもあり悪くはないので、シリーズの続きを読むとしたらレーベルの色を意識してにしようと思います。
読了日:3月15日 著者:椹野道流
江ノ島西浦写真館江ノ島西浦写真館感想
自分の撮った写真で幼馴染を傷つけてしまい写真を撮ることをやめてしまった主人公が亡くなった祖母の写真館を整理するために写真館に通うことになります。専門知識を使って残された写真の謎を解き、出逢いもあり、自分の過去とも最終的に向き合い…。意外と話はテンポよく進みとても読みやすいのですが、どうも私は彼女自身も含め、背景や事情なども好きになれず、あまり楽しくありませんでした。ビブリアもそうですが、この作家さんはこういう雰囲気がお好きなんでしょうね。高評価の方も多いようですが、私は続きが出たとしても読むかは迷います。
読了日:3月14日 著者:三上延
ダ・ヴィンチ 2016年4月号ダ・ヴィンチ 2016年4月号感想
長く有栖川さんのファンなので目当ての特集の感想を。対談もとても良かったし、それぞれのシリーズの話も興奮しました。映像化に関して、今までにもお話があったのに蹴ってきたことなど知らなかったので今回のドラマは本当に満を持してで、有栖川さんの拘りをきちんと生かしたものになっているからこそ、それぞれの頭の中でヒムアリを大事に育ててきた長年のファンにも受け入れられるものになっているのだと感じました。有栖川作品を片っ端から読み返したくなったのが誤算です。もちろん他の特集やページももちろんとても読み応えがありました。
読了日:3月14日 著者:
真夏の日の夢 (メディアワークス文庫)真夏の日の夢 (メディアワークス文庫)感想
ミステリ風味だそうですが、私はちゃんとミステリだと思います。西澤さんや石持さんを彷彿とさせる部分があります。ただラノベのノリでかなり好みが分かれると思います。心理学の実験に参加した大学劇団サークルのメンバー。ボロ家を閉めきって外界との接触を完全に遮断された都会の中のクローズドサークル。前半冗長な部分と龍之介先輩の語尾が鬱陶しく感じ、なんとなく読み飛ばしていたら後半猛烈な後悔に襲われました。あれもこれも、みんな伏線だったのか!驚きの余韻も冷めきれないうちの謎解き、さらに…。ああ「なんということでしょう…!」
読了日:3月11日 著者:静月遠火
百番目の男 (文春文庫)百番目の男 (文春文庫)感想
キャラが特徴的だと思ったらシリーズなんですね。一作目から手に取れてラッキーでした。なにやらいろいろ詰め込んだような気がしながら、しかもそれほど読みやすいわけでもないのになんとなくどんどん読み進めていってしまいました。そして、思わず「う゛」とうっかり声が出ました…。こりゃ読み友さんたちの感想があーなるわけです。うん。なかなかです。さて、カーソンとハリーのコンビがとても良かったです。ジェレミーも大きな声では言えないけど好き。シリーズのこの先も評判がいいようですし是非読んでみたいです。
読了日:3月9日 著者:ジャックカーリイ
まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)感想
久しぶりに有栖川さんの倒叙を読んだ気がします。大ファンなのでとても読みやすく感じましたが、犯人が追い詰められる方法は反則ではないでしょうがあまり好きなタイプではないです。ホラーっぽい部分もあるので蜃気楼の扱いもラストになにかガツンと来るものを期待してしまっていました。好みの作家さんゆえ期待値が大きすぎて辛口になってしまいましたがやっぱり有栖川さんの文章もこの独特な幻想的な雰囲気も大好きです。シリーズ通してでは夏が一番好みですが、秋の変化球も捨てがたいです。
読了日:3月9日 著者:有栖川有栖
まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事 (祥伝社文庫)まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事 (祥伝社文庫)感想
秋パートは麻耶さん。文章が少し読みにくい気がしましたが、それも含めてしっかり麻耶作品ですね。麻耶さんの持つシリーズの一冊かと思うほどキャラ設定がしっかりしていますが、連続殺人の被害者はあっという間に関係者になってしまいとても切ないです。中編なのを忘れさせるほどいろいろ詰まっていて、たっぷり伏線があるのに謎解きされるまで全く気付かない。しかも謎解きするのは思いがけずに…。そしてラストまで気が抜けません。最後の一行まで堪能した後何気なく冒頭の「川原の四季」に戻ってドキッとしました。麻耶さん凄い!
読了日:3月7日 著者:麻耶雄嵩
まほろ市の殺人 夏―夏に散る花 (祥伝社文庫)まほろ市の殺人 夏―夏に散る花 (祥伝社文庫)感想
安孫子さんの夏パート。彼らしい人物描写がなんだかとても怖かったです。人が人を好きになるってなんだろう…なんてちょっと真剣に考えてしまったりして。ミステリとしては凄くインパクトがあるというわけではないかもしれませんが、作者らしい読み応えのあるものでした。怖くてやるせなく哀しい、登場人物の気持ちを考えながらゆっくり読み返してみたいです。
読了日:3月6日 著者:我孫子武丸
まほろ市の殺人 春―無節操な死人 (祥伝社文庫)まほろ市の殺人 春―無節操な死人 (祥伝社文庫)感想
「幻想都市の四季」と題して4人の作家が同じ舞台で中編を一編ずつという企画のようです。倉知さんらしい軽さでサクサクっと読み進められます。ただ、ページ数の関係で余計なものはないだろうという構えからか伏線をたくさん拾ってしまい、おそらくトンデモに近い部類の真相なのにかなり近くまで予測できてしまいました。でも、それでいいのか!的なところが逆に好きです。楽しみました。
読了日:3月4日 著者:倉知淳
ヘブンメイカー スタープレイヤー (2)ヘブンメイカー スタープレイヤー (2)感想
スタープレイヤー2作目。前作で仕組みはわかっているものの、今度は町ごと持ってきちゃったり、死者をよみがえらせたりスケールが大きいです。あっという間にできるグループ、信頼関係、上下関係。呼び出した人の責任も考えたりして恐ろしく感じました。地球の人類もいろいろな出来事を経ながら今の状況になっているのは分かっているのですが私には全てがとても重くてなかなか純粋に楽しむところまで行きませんでした。これだけのことができるとわかっていても私はやはり消極的に100日を過ごして帰ることだけを考える気がします。
読了日:3月2日 著者:恒川光太郎

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