2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3564ページ
ナイス数:1230ナイス


一曲処方します。~長閑春彦と謎解き恋歌~ (TO文庫)一曲処方します。~長閑春彦と謎解き恋歌~ (TO文庫)感想
悩みを抱えている人、その人自身の奏でる曲を聴くことで悩みを理解し解決に持っていく長閑先生。今回は音楽院唯一の看護師である蘭子との関わりで終始話は進みました。彼女の曲は聴かないという約束故、どうしても遠回りになりましたが、たどり着いた結末にはほっとしました。曲が聴こえるようになった理由を長閑先生自身が自己分析して思い至ったことがとても優しくて思わずほろっと来そうになりました。憂いていた部分を綺麗に回収し終わり方もとても優しくて読後感もとても良かったです。
読了日:6月30日 著者:沢木褄
ジョーカー涼 (講談社文庫)ジョーカー涼 (講談社文庫)感想
解決部分に入ったらちょっと気を抜くと置いていかれるので必死でくらいついていきました。清で、見たこともないような大きさの風呂敷を広げたと思いましたが、思いがけない細かい畳み方で綺麗に風呂敷は畳まれていきます。かと思ったらまた広げ畳みなおして、これで終わりかと思ったらその風呂敷をさらに小さく畳む。そんな繰り返し。多少気に入らない部分はありましたが破綻はなく感心しました。ラストの??…の部分はまさしくそう思っていたので笑ってしまいましたが「ジョーカー」としての読後は満足です。さて、いよいよ「コズミック水」へ。
読了日:6月27日 著者:清涼院流水
ジョーカー清 (講談社文庫)ジョーカー清 (講談社文庫)感想
「コズミック 流」後に読んだので、普通の印象を持ってしまいましたがそんなこともないのかな。1ページ目は読者への挑戦でしょうか。示された「推理小説の構成要素三十項」。それを網羅するように起きていく連続殺人。仕込みをワクワクと楽しむべきなんでしょうが私は意外と一歩引いた目線で、匣の構成を思い出し、そのうち匣や虚無を読んどいてよかったかも、などと思いつつなんとなく読了です。ようやくJDCのメンバーが少しずつ特徴を持って現れてきました。さて続けて下巻である「ジョーカー涼」へ。正直いろいろ不安しかないんですが(笑)
読了日:6月26日 著者:清涼院流水
自薦 THE どんでん返し (双葉文庫)自薦 THE どんでん返し (双葉文庫)感想
作家買いしてしまうほどの好き作家さんばかりなので、もちろんほとんどが既読でした。でも意外と十数年ぶりに読んでオチを忘れているものもあってとても楽しめました。貫井さんの「蝶番の問題」は読者チャレンジ型懸賞ミステリだったそうで違和感があって途中読み返しても全くわからなかった私としてはこんなのがわかる人が1パーセントもいるのか!と驚きました。ストーリーとして好きなのは有栖川さん西澤さん。流石上手い、と思うのは綾辻さん法月さん。東川さんのラスト一行は思わず笑みが…さすが鵜飼探偵。
読了日:6月22日 著者:綾辻行人,有栖川有栖,西澤保彦,貫井徳郎,法月綸太郎,東川篤哉
コズミック流 (講談社文庫)コズミック流 (講談社文庫)感想
密室1から密室19までが並ぶ目次に当惑。「1年に1200人を密室で殺す」と犯罪予告する密室卿。そのとおり、うん、多少の外側の描写はありますがひたすら並ぶ密室殺人事件。え、私は何を読まされているんだろう、とうっかり思ってしまいましたがそのまま上巻である「流」は終わり。謎解きがあるかもしれない(笑)下巻にあたる「水」を読む前に、ジョーカーを読むのがどうやら作者のおすすめのようなので、後半が気になりつつも次は「ジョーカー清」に進んでみます。
読了日:6月22日 著者:清涼院流水
もしも悩みがなかったらもしも悩みがなかったら感想
人生に絶望して自殺を図ろうとしていた主人公の元に彼の悩みを象徴する悩美ちゃんが現れます。彼の悩みに比例して悩美ちゃんはとても大きい。彼女が彼の前に現れたことで彼は少しずつ彼女と一緒に自分を変えていきます。悩みって嫌なもの、辛いものというだけじゃない。人間って、悩みによって成長し変わっていく、必要なものだということが、物語を読むことによってすとんと胸の中に落ちてきます。水野さんと鉄拳さんコラボ本は全作読んでいますが、どれもとても優しいです。特に今作は是非娘にも読んで欲しいけれど内容を素直に受け取れるかしら?
読了日:6月17日 著者:水野敬也,鉄拳
3びきのかわいいオオカミ3びきのかわいいオオカミ感想
3びきのかわいいオオカミが、家を出て自分たちの家を作ることになります。「わるいおおぶたにはきをつけるのよ。」とおかあさん。まあ想像通り建てた家を壊しにわるいおおぶたがやってくるわけですが、こいつの悪さがえげつない!使うのはハンマーに電気ドリルに…。オオカミの方が悪いとは限らない、見かけで判断したらダメなのよ~などと思いながらさらさら読んでいましたがあらら。ラストは思いがけない方向に転がりました。素直に受け取れるか深読みするか。絵本ですが元作品ありきの大人向けのような気がします。絵本を楽しめる方是非どうぞ。
読了日:6月16日 著者:ユージーントリビザス
スープ屋しずくの謎解き朝ごはん ~今日を迎えるためのポタージュ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)スープ屋しずくの謎解き朝ごはん ~今日を迎えるためのポタージュ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
シリーズ2作目。相変わらずスープの描写は巧みで、サーブされた状態、掬ったときのスプーンの上の具材の様子まで見事に頭に浮かびます。謎解きと謳っていますが問題が軽いものではないので、謎を解くというより寄り添う人間模様のお話と言った方がいいかもしれません。特に最後のお話は気になっていた亡くなった店主の奥様にまつわるものですが、彼ら家族にとっても、その回で視点となった女子大生自身の周辺事情もとても辛かったです。忙しい中の隙間時間にと選んだ連作短編でしたが、スープは美味しそうでもこれは息抜きには重すぎました。
読了日:6月15日 著者:友井羊
お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (5) (メディアワークス文庫)お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (5) (メディアワークス文庫)感想
読み進めているうちに、ここまでの4冊の間にこんなにたくさんのことが仕込んであったのか、と少し驚きました。少し駆け足だった部分はありましたが、辛くなりそうで心配していた恋愛関係も葵の過去のあれこれも綺麗にまとめて一区切りとなりました。特に過去に関してはすごく重く不穏なものだと感じていたので心配していましたが後味も悪くなくて良かったです。彼の作る求肥の若鮎が本気で食べたいです。
読了日:6月15日 著者:似鳥航一
居酒屋ぼったくり〈5〉居酒屋ぼったくり〈5〉感想
無農薬の家庭菜園での野菜。子供が少し大きくなって再就職に懊悩する主婦。等、今回も要の力もあっていろいろなことが好転に向かいます。そんな中、一番心に残ったのが最終章の「命の眠る場所」です。私の両親はできるところまでは子孫がその後永代供養に、というなんとも上手な契約でお墓を建てました。突然亡くなった義父も悩んで悩んで結局は義母が永代供養に決めました。少子化の今日、お墓に関しては本当に難しい問題です。本当に正解などどこにもないのでしょう。さて、美音と要に今回はちょっと進展が見られます。なんとも微笑ましいです^^
読了日:6月12日 著者:秋川滝美
キマイラの新しい城 (講談社文庫)キマイラの新しい城 (講談社文庫)感想
テーマパークの社長に憑りついた中世の騎士。自分の死の真相を石動探偵に究明してもらおうとしますが、そこへ起こる現代での殺人事件。殊能さん初心者がいきなりこの本を読んだらびっくりするかと思いますが、石動探偵を順番に追ってくるといろんなことがもちろんアリなのです。トキオーンのロポンギルズでの展開はなかなかスリリング。そしてイスルギ―よ、結局君は…。なのに最終的に黒い仏同様に石動探偵大活躍ってことで。楽しかったです。そしてやはりこれ以上この探偵たちに会えないというのがとても残念です。
読了日:6月1日 著者:殊能将之
このあと どうしちゃおうこのあと どうしちゃおう感想
発想えほん第三弾。おじいちゃんがじぶんがしんだらどうしてほしいか、どうなりたいかがえともじでかいてある「このあとどうしちゃおう」ノート。これを読んだぼくは…。実は私自身は自分が死んだあとはなるようにしかならないと思っているというか、まあどうでもいいのです。残された家族がどうなるかは考えますけどね。だからおじいちゃんのノートは私には全くぴんとこなかったのですが、最後の展開が見事でした。初めて死と向き合う子供たちは、この本で単に死後を考えるだけでなく、ちゃんと生きることと向き合えそうな気がします。
読了日:6月1日 著者:ヨシタケシンスケ

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