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6月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:6882
ナイス数:2528


夜歩く (角川文庫)夜歩く (角川文庫)感想
二人の佝僂男、首なし死体、夢遊病。横溝作品らしい雰囲気はそのままですが、なぜか今回金田一がなかなか出てこなくてやきもきしました。舞台を移してようやく金田一が颯爽と(?)現れ、ささっと新しい事実を暴いていく様には相変わらず感心させられます。思いがけない事実がわかった後、自分の頭の中でドミノが倒れるようにパタパタと色々なことが繋がっていく様は気持ちが良かったです。犯人の心境はいかばかりかと思いますが…。確かに有名な他作品と比べたら派手ではないかもしれませんが、ある意味今風のこの作品、私はとても好みでした。
読了日:06月28日 著者:横溝 正史
人間じゃない 綾辻行人未収録作品集人間じゃない 綾辻行人未収録作品集感想
全てが後日譚や姉妹編、番外編という作品集なのですが、別に読んでいなかったとしても問題はないかと思います。幸いにも私はすべて読んでいたので読み始めからそれぞれの作品の雰囲気を想像することができましたが、読んでいなければ逆に驚きもあるかもしれません。最初の「赤いマント」はやたら怖かったですがなるほどの結末。雰囲気は「崩壊の前日」「蒼白い女」が好きです。でもやっぱりインパクトが強かったのは表題作。思わずラストまで読んでからもう一度読み返してしまいました。綾辻さんのこういう幻想的、怪奇的なものもやはりいいですね。
読了日:06月26日 著者:綾辻 行人
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)感想
再読。関口と一緒に炎天下の熱気の中、白茶けた油土塀の続く眩暈坂をたどります。京極堂の延々と続く蘊蓄は見事に私の常識をも破壊しますが、再読だからこそ、その一つ一つが伏線であり重要なものであることがわかり、愛おしくなります。ああ、こんなところにはっきりと答えはあったのに!気づくたびに読むスピードはぐいぐいと上がりました。シリーズ一冊目だからこその人物の細やかな描写にも気づきました。世界には「不思議なことなど何もない」と言い切る京極堂の存在感は初読の時以上で、再読の楽しさを堪能しました。

読了日:06月25日 著者:京極 夏彦
人面瘡 (角川文庫―金田一耕助ファイル)人面瘡 (角川文庫―金田一耕助ファイル)感想
金田一シリーズの短編集。短編のせいか読みやすくわかりやすいですが、おどろおどろしいちょっと暗めの雰囲気はそのまま。死体を愛したり、義眼が出てきたり、あれ、さっきも、って感じで微妙に雰囲気が似ているものが揃っている気がします。磯川警部の登場も少し嬉しくホッとします。うへぇ、と思いながらも印象深いのが「湖泥」。ちょっと雰囲気が違ってミステリらしく楽しめた「蝙蝠と蛞蝓」も好みです。「人面瘡」が最終話なのが後味良くて嬉しかったです。さらっと読んでしまいましたが、こうやって振り返ってみると満足な一冊でした。
読了日:06月23日 著者:横溝 正史
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)感想
怪奇幻想作家が憑き物信仰の取材に訪れた村で、怪死事件が起こる。因習に縛られた村での出来事は横溝作品を彷彿とさせます。たくさんのサギリと多くの双子。過去の不可解な出来事も絡め、いくつかの視点で話が少しずつ進むので、よほど気を付けていないとおいて行かれそうで私には珍しくかなり時間をかけて注意深く読み進めました。依代の場面とか覗いた顔とか凄く怖くて、本当にホラーなのか、全てミステリとして説明できるのか、最後の最後までドキドキしました。読後、ミステリとホラーの割合、伏線回収が見事なのに気づき感服しました。
読了日:06月21日 著者:三津田 信三
新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)感想
「ミイがスナフキンのお姉ちゃん」と言われ、全く覚えていなかったのでこの本だけ再読してみました。お話はみなし子だったムーミンパパが孤児院を抜け出し、大冒険の末ムーミンママと出会うまでの「思い出の記」を書き、子供たちに読み聞かせることで進みます。実は他のムーミンの本はそれほど好きじゃありません。アニメみたいに優しい日々や優しい関係ばかりではないからです。でもこれはスニフとスナフキンの父親にあたるロッドユールやヨクサルとも旅を共にし、出会う人々とのやり取りも素敵な素晴らしいファンタジーでした。つくりも綺麗で→
読了日:06月16日 著者:トーベ・ヤンソン
ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件感想
シリーズ5作目。ドSマヤとドM浜田、マヤの推理を追いかける代官様というトリオの役割は相変わらずですが、グロさはだいぶ控えめになっているのではないでしょうか。視点の変化、過去の事件などいろいろなことが気になりあっという間にラストまで読まされてしまいました。キャラミスではありますが冤罪についてあまり焦点の当たらない部分に切り込んでいて読み応えがあったと思います。新キャラ白金の登場、そして含みを持たせたラスト。代官様はさすがにそろそろ覚悟を決めるのでしょうか。きっと次も手に取ってしまうでしょう。
読了日:06月14日 著者:七尾 与史
だからあなたは殺されるだからあなたは殺される感想
ミステリとしてよくできてると思います。きれいに伏線が張られ、意外とわかりやすいのかもしれません。「その先」も見事。(ここから先未読の方ご遠慮くださいm(__)m→)イヤミスだって知ってました。だけど、○○は最初からほんとに嫌な奴で…保身が異様に強くて気持ち悪い。そして裏でいろいろ計算してるのが見え見えの△△。洗濯物の匂いのくだりでうへぇ、って思って、そっちの真相と最後がある程度予想できてしまい、げんなりしました。後味悪いのは嫌いじゃないです。でもいい人の仮面を被った嫌な人ばかりの話は辛いですね。
読了日:06月13日 著者:水生 大海
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)感想
シリーズ完結巻。今回はスケールも大きく、シェークスピアのファースト・ファリオとファクシミリ。このシリーズを読み進めるたびいろいろな勉強をさせてもらっています。このシリーズはお金が絡むからでしょうか、本当に嫌な人も多いですね。今回の骨董屋なんかあまりに嫌な奴で読んでいて頭痛がしてきました。こういうものに興味がなくて良かった…。完結巻らしく、栞子と母親、栞子と大輔の関係も落ち着き、ほっとしました。スピンオフがあるようですので今までの事件の他視点なども楽しみにしています。
読了日:06月12日 著者:三上 延
文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)感想
髑髏に絡む、たくさんのストーリー。いくら頭をひねってみてもどこがどうつながってくるのかわからない。ひとつだけ違和感から想像できたことはありましたがそれだけ。京極堂が皆を集めて一気にすべてが繋がっていく様子はこれだけの厚さになんて無駄のないこと!と圧倒されました。憑物落としより綺麗なミステリとして堪能しました。それにしてもいろいろな作為が絡んでいたとはいえ、起こってしまったことは悲しすぎます。後味が悪くないのが救いでした。…それにしてもこの厚さ、寝ながら読むのは凶器でした。分冊にすればよかったと後悔(笑)
読了日:06月12日 著者:京極 夏彦
櫻子さんの足下には死体が埋まっている  雨と九月と君の嘘 (角川文庫)櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘 (角川文庫)感想
シリーズ三作目。一話目は知り合いになった巡査の友人に関するお話。呪いで早世するというのを綺麗に解いてどんでん返しまであるしっかりしたストーリーでした。二話目のおばあちゃんのプリンはとても優しくて切ないお話。三話目の「託された骨」は正太郎の学校の学園祭から始まるのに一転して重くなり、話の展開にビックリしました。一作目から比べると櫻子さんがとても血の通った人になってきた気がします。作者の力量も上がってきたということなのかもしれません。
読了日:06月08日 著者:太田 紫織
懐かしい食堂あります 谷村さんちは大家族 (角川文庫)懐かしい食堂あります 谷村さんちは大家族 (角川文庫)感想
食堂を継いでいた五人兄弟の長男が突然現れた隠し子を残して失踪。有名シェフとなっていた次男がピンチヒッターとして食堂を切り盛りしようとするお話。下町の個人経営だからこそ持っている良さや辛さなどとても興味深く読むことができました。ぎくしゃくしていた家族が少しずつ絆を取り戻していくのはとても良かったです。近所のチェーン店の店長がとても悲しい。彼がそうなった理由も。また隠し子杏は頭が回りすぎ、気が回りすぎで、6歳という設定が不思議で仕方ありません。色々な謎を残しているので続きを楽しみに待ちます。
読了日:06月07日 著者:似鳥 航一
掌の中の小鳥 (創元推理文庫)掌の中の小鳥 (創元推理文庫)感想
アンソロジー「自薦 THE どんでん返し2」に表題作が載っていてとても良かったので元作品のこちらも手に取ってみました。ここでは連作になっていますが、表題作は一話目だったので単品で読んでも問題なかったようです。どの短編もするっと心に溶け込んで、でもふっと印象深い言葉を残していきます。伏線回収の見事なミステリでありながら優しい恋愛小説でもあるこの世界を十分堪能しました。印象深い言葉からひとつ…「知ってる?明日っていうのは永遠にやってこない日のことを言うのよ。」「向こうから来ないんじゃ、こっちから行かなきゃね」
読了日:06月07日 著者:加納 朋子
浜村渚の計算ノート 7さつめ 悪魔とポタージュスープ (講談社文庫)浜村渚の計算ノート 7さつめ 悪魔とポタージュスープ (講談社文庫)感想
シリーズ7作目(番外編があるので8冊目)。相変わらず数学は楽しい。作者が塾講師をやっていただけあって説明の仕方は本当に綺麗です。渚が説明するように学校でも説明してくれたら数学苦手な子が絶対減るんじゃないかなといつも思います。敵は「数学の地位向上のため」としてテロ活動を始めたはずでしたが、なんだかそのあたりはかなり薄れて個性的なキャラも減ってしまったのは少し残念です。今回とりあげていたもの「デロスの問題」「マイナス同士の掛け算」「円積問題」「角の三等分線」「球充填」「ペアノの公理」etc
読了日:06月06日 著者:青柳 碧人
聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)感想
事件が「奇蹟」であることを示すために、奇蹟でない可能性が「全て」否定されることを示す、シリーズ2冊目。婚礼の席で盃の回し飲みをしたもののうち、1番目、3番目、7番目に飲んだものと、酒を嘗めた犬が死亡する、という不可解さはミステリ読みとしてはワクワクします。全てを否定するのに最後には表まで出してきて潰していくところなど、数学の証明問題のようで私はとても楽しかったです。一見何の役に立つのかというような情報がみな必要なことだったり、情報提示が綺麗なのには感服します。続編が出たらぜひまた読みたいです。
読了日:06月05日 著者:井上 真偽
櫻子さんの足下には死体が埋まっている   骨と石榴と夏休み (角川文庫)櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み (角川文庫)感想
シリーズ2作目。第一話、山道でひっそりと眠る骨を見つける「夏に眠る骨」では、老いた両親を想い、第二話、正太郎が迷子と出会ったことから始まる「あなたのおうちはどこですか」では母親の強さを想い。第三話、「殺されてもいい人」だけはお金があるというだけで家族とか血のつながりってこんな風になるんだ、とちょっと引いてしまいました。バッサリ櫻子さんが切って自体は収束しますが、ラストに添えられたエピソードが印象的です。ライトミステリといいつつ、しっかり社会派でもあって軽いものではなく、しっかり読み応えがありました。
読了日:06月05日 著者:太田 紫織
櫻子さんの足下には死体が埋まっている (角川文庫)櫻子さんの足下には死体が埋まっている (角川文庫)感想
再読。一年ほど開けて2冊目を読もうとしたら、アニメもドラマも見ていたので設定が全部ごっちゃになってしまい混乱。小説の設定を確認するためにこれに戻ってきました。表紙絵もこんなだし、ライトミステリと謳っていますが、意外と事件は重かったり苦かったり。しっかりと思いだしながら楽しみました。一つびっくりしたのが、将来的に○○を○○から送ってもらう~というフレーズがでてきて、かなり先の事まで決まっているような書かれ方をしている部分があったこと。長く続いているシリーズですが、作者は相当先まで決めているようですね。
読了日:06月03日 著者:太田 紫織
貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)感想
今回はすべての話に女探偵が出てきて彼女視点で話が進みます。設定から言ったら彼女は優秀なはずなのに、なぜかなかなか正答にはたどり着かず、貴族探偵側がさらさらっと…というパターン。まあ、貴族探偵は今回も貴族なわけですが。どちらの探偵にも思い入れできないので結構さらさらっと読んでしまうのですが、それでもさすが麻耶さん、どの短編もきちんと本格です。最終話のオチが笑ってしまいましたが良かったです。そして原作よりかなりコメディタッチにされたドラマ版、私は結構好きです。オリジナルの要素もあるようでそちらも楽しみです。
読了日:06月02日 著者:麻耶 雄嵩

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