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8月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:4243
ナイス数:1746


亡者は囁く (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)亡者は囁く (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)感想
シリーズ2作目。ストーリーはとてもしっかりとしていて文章も読みやすいです。探偵槙野と刑事東條それぞれのサイドが別々の事件を追いかけていき、つかんだ事実が徐々に一本に繋がるさまを夢中になって読み進めました。こんな題名で表紙なのに前作のようなおどろおどろしさを感じないままラスト近くまで…って、素直にそのまま終わりはしませんでした。そうか、なるほど、そういうわけで!と思わず納得してしまったけど、受け入れられない人は受け入れられないのかな。私は十分堪能したのでシリーズ続きも楽しみです。
読了日:08月31日 著者:吉田恭教
アリス・ザ・ワンダーキラーアリス・ザ・ワンダーキラー感想
これは面白かった。10歳の誕生日にアリスがプレゼントされたのは「不思議の国のアリス」をモチーフにしたVRでする5つの謎解き。本家の設定を綺麗に生かして比較する楽しみも十分です。パズルミステリとうたっていますが、パズルだけじゃなくちゃんと本格な謎解きもあり、ずっと引っかかっていたことがちゃんと伏線で後で驚かされたり、想像するような雰囲気のラストではなかったりと、最後まで気が抜けないものになっていたのもとても良かったです。らいちシリーズより断然好みです。
読了日:08月30日 著者:早坂 吝
ウサギの天使が呼んでいる (ほしがり探偵ユリオ) (創元推理文庫)ウサギの天使が呼んでいる (ほしがり探偵ユリオ) (創元推理文庫)感想
普通の人にはガラクタでしかないお宝を方々から集め、欲しい人に売る「ほしがり堂」を運営しているユリオが、お宝をゲットしに行っては妹とともに事件に巻き込まれその事件を解決するという連作短編でした。登場人物をつかむまでに時間がかかり最初読みにくかったのですが、話に入り込んでしまえばきちんとしたミステリなのがわかります。事件は殺人事件を扱っていたり軽いものではないのですが、浜村渚というインパクトの強いシリーズを持っている分、このシリーズは弱く感じてしまいました。続きを読むかどうかはまた考えます。
読了日:08月28日 著者:青柳 碧人
凶鳥の如き忌むもの (講談社文庫)凶鳥の如き忌むもの (講談社文庫)感想
シリーズ二作目。今回は、瀬戸内海の鳥坏島、断崖絶壁の拝殿で行われる<鳥人の儀>における人間消失に挑みます。一作目同様最初はどうもとっつきにくく読みにくかったのですが。島へ渡り、表現される道筋や案内される拝殿の先に想いを馳せるころにはすっかり話に取り込まれていました。全てのケースを検討し潰していき、真相に迫っていくところは本格好きにはたまりません。真相も結末も想像の斜め上を行きましたがきちんと伏線は張られ、前作よりもずっとミステリらしいミステリでちゃんとホラーでもあり、最後まできっちり堪能しました。
読了日:08月25日 著者:三津田 信三
懐かしい食堂あります 五目寿司はノスタルジアの味わい (角川文庫)懐かしい食堂あります 五目寿司はノスタルジアの味わい (角川文庫)感想
シリーズ2作目。大家族の温かい支えあいが印象的です。美味しい料理をきっかけに周りの問題も変化させていく優しいお話。今回も杏の母親と長男に関しての進展はほんの少しだけなので、シリーズは長く続くのでしょう。谷村家の兄弟は本当にいい子たちばかりで心配になってしまうほど。今回はすごく嫌な事件もあったけれど食事を通じてこんなに変われるのかと思わず感心してしまいます。そしていつでもキーは杏。特に今回のビー玉には一冊を通した作者の綺麗な計算が透けて見えておもわずニヤリとしました。もう少しシリーズ追いかけます。
読了日:08月18日 著者:似鳥 航一
鎮憎師鎮憎師感想
序章を読んでいて思い出したのが、日本で死刑廃止が実現しない理由の一つに敵討ちが復活する可能性があるということでした。実際に実行に移す人ばかりではないにしても、家族や関係者が犯人を恨まないわけがありません。サークル仲間の結婚式二次会で3年ぶりに会った仲間が殺された事件。復讐の連鎖を止めるべく紹介されたのが鎮憎師と呼ばれる人で…。設定は面白いと思いますし、小さな状況の積み重ねから消去法で犯人を見つけ出していく過程などわかりやすく組み立てられていると思います。→
読了日:08月16日 著者:石持 浅海
夢幻花 (PHP文芸文庫)夢幻花 (PHP文芸文庫)感想
中学の時朝顔市で出会った女の子と突然会えなくなってしまった蒼太と、従兄を自殺で亡くしその後祖父を殺害された梨乃。一方で殺人事件を追う西荻署の刑事や、警視庁の刑事である蒼太の兄など、幻の花を中心にそれぞれが持つ細い糸が次第に縒り合わさって真相へと続く様を一気に読み進みました。自分が信じた道を進んできたはずなのに、道を見失って途方に暮れていた二人が、エピローグを迎えるときに選ぶ道には、胸にぐっとくるものがありました。メッセージ性は強いですが嫌らしくなく構成が見事だと思います。負の遺産について改めて考えました。
読了日:08月12日 著者:東野 圭吾
化学探偵Mr.キュリー (中公文庫)化学探偵Mr.キュリー (中公文庫)感想
昔から化学反応式、構造式等大好きでしたが、この本の謎は別にそれらが苦手でも全く問題なく、専門的化学知識を駆使する場面も出てきません。四宮大学の庶務課の七瀬舞衣と化学准教授沖野のコンビが学生の関わる謎や事件を解いていきますが、彼らを始め周りのキャラもしっかり立っていてキャラミスとしても十分楽しめると思います。実際の大学とか化学科を考えたらツッコミどころは満載だと思いますが、謎はきっちりと解決し、化学的説明も綺麗にかみ砕いて説明され、後味も悪くありません。さらさらっと楽しめたのでシリーズの続きも読んでみます。
読了日:08月09日 著者:喜多 喜久
可視(み)える (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)可視(み)える (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)感想
見てから一か月経っても、夢でうなされるような悍ましい幽霊画。その作者を探すという仕事をした探偵が一年後、彼が自殺をしたと知り動き出す視点と、連続猟奇殺人事件を追う刑事側視点で話は進みます。話が一本に繋がって隠されていた部分が現れていく様子は一気に読み進めましたが、最後の説明を全て犯人の独白にしてしまったのが流れを妨げたようで、そこだけが残念でした。プロローグの幽霊画の恐ろしさで想像する怖さではなく、猟奇殺人の恐怖やグロさが際立つしっかりとしたミステリで読み応えがありました。シリーズの続きも読んでみます。
読了日:08月09日 著者:吉田恭教
天上の飲み物 (Kindle Single)天上の飲み物 (Kindle Single)感想
Kindle Single。久しぶりの三浦しをん作品。紙の本に換算したらたった17ページなのに、この中にぎゅぎゅっとたくさんのドキッとするフレーズが詰まっています。正直、ストーリーとしてはそれほど変わったことでもなくストーリーだけをさらっと流したら物足りなく感じる方も多いかと思います。でもその詰まっているドキッとさせられるフレーズを、一つ一つかみしめて読むのがとても良かったです。読了までの短い時間に本当にたくさんのことを考えました。
読了日:08月09日 著者:三浦しをん
双蛇密室 (講談社ノベルス)双蛇密室 (講談社ノベルス)感想
らいちシリーズ4作目。藍川刑事の悪夢から、彼の過去に迫ります。シリーズの性格上トリックありきでストーリーを組み立てているのだと思いますが、それでもちゃんと必要なエロミスを作ってくるところが凄いと思います。現実としてそんなことができるかとかそういうことが起こり得るかはともかくとして、自分の知識のない部分なので、謎が解けてなるほど、というより、そんなことがあるのか!と唖然とした感じになってしまいました。らいちの到達した事件の真相はなかなか衝撃でこの後の藍川刑事が気になります。
読了日:08月05日 著者:早坂 吝
おこだでませんようにおこだでませんように感想
これはきっと忘れられないです。先生と一緒にぼろぼろ涙がこぼれました。私の娘もふいっと横を向くことがよくあったなあ。ちゃんと話を聞いてあげられていたかしら。小さな子育て真っ最中のご両親様、是非手に取って欲しいです。読み聞かせには向かないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、当時私がこの本に出会っていたら、一緒に読んで、おかあさんもいっしょうけんめいあなたのことをわかろうとするから、あなたもおかあさんにつたえてね、ってお話ししたと思います。読み聞かせの優しい時間が今ではとても懐かしいです。
読了日:08月04日 著者:くすのき しげのり
フォークロアの鍵フォークロアの鍵感想
前半のグループホームや大地の家庭の描写は読んでいて辛かったのですが、後半は一気読みでした。千夏が認知症の方の語りから民俗学に迫り、彼女によりホームのみんなが変わっていく経緯も、千夏との出会いが高校をドロップアウトしてしまった大地自身を変えていく経緯もとても良かったです。正直「おろんくち」を追いかけて山村に出向く部分、そして行きついた結果は私にはほとんどホラーで、すっごく怖かった。ミステリらしいラストの展開も満足です。ホームのみんなと大地のその後が気になるので是非続編を書いていただきたいです。→
読了日:08月04日 著者:川瀬 七緒
蝶々殺人事件 (角川文庫 緑 304-9)蝶々殺人事件 (角川文庫 緑 304-9)感想
金田一氏が有名すぎて霞んでしまったようですが、表題作は由利先生のシリーズ一作目。物語のつくりが綺麗でドキドキしました。その時代ならではの移動方法も新鮮で楽しめました。たくさんミステリを読んでいるともちろん気になる部分は出てくるのですが、それでも気になっただけで解くところまではとても無理で、最後まで読んでため息が出ました。同時収録の「蜘蛛と百合」「薔薇と鬱金香」はミステリとして読むと期待外れかもしれませんが、男女の愛憎とおどろおどろしさを堪能しました。好みはあると思いますが私はこの世界観がとても好きです。
読了日:08月02日 著者:横溝 正史

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